元公設秘書、支出額に合わせ偽装 東京地検、解明へ詰め鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」の政治資金収支報告書虚偽記載問題で、経理担当だった元公設第1秘書(解任)が毎年1月ごろ、前年分の支出額に見合うよう、収入額の帳尻合わせをしていた疑いのあることが24日、関係者への取材で分かった。 偽装工作の詳細が明らかになるのは初めて。元公設秘書は、東京地検特捜部の事情聴取にも同様の説明をしているもようだ。 2004~08年のパーティー券収入(計2億4868万円)のうち、1億円以上が虚偽だったことも新たに判明。偽装献金分を加えると、虚偽記載の総額は3億円を超す見通しとなった。 特捜部は元公設秘書を政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で在宅起訴する方向で検討を始めており、不透明な経理操作の全容解明に向け詰めの捜査を進める。 関係者によると、元公設秘書は首相名義の口座と鳩山家の資産管理会社「六幸商会」(東京都港区)から必要に応じて現金を引き出し、管理していた。引き出された現金は、懇話会の政治資金として使うだけでなく、首相個人の支出分にも充てられたという。 【共同通信】
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