自民党の谷垣氏が靖国参拝したと一部のメディアが性懲りもなく騒いでいる。ならば靖国目くじらメデイアに問いたい。ブッシュ大統領やヒラリー長官が明治神宮に参拝するのは問題ではないのか?靖国を軍国主義の象徴だとして戦前の日本を糾弾するのなら、近代日本は明治維新からとくくることができる。明治天皇は統帥権を持っていた。彼らの論理でいうなら靖国神社より明治神宮に目くじらをたてるのが筋というものだろう。靖国神社に祀られている大半の英霊は一般庶民の人々だ。もちろん不本意ながら戦争に駆りだされ、戦死した方も多いだろう。しかし彼らが国難に殉じて亡くなったことは事実。それにA級戦犯合祀反対も論理破綻をきしている。A級戦犯には岸信介や重光葵なども含まれていたが彼らは戦後、復帰し、重光氏に至っては国連加盟復帰で国際社会から拍手喝采されている。A級戦犯で死刑になった者だけを永遠に罪人として糾弾し続け、生き延びた人間に対しては見てみぬふりをするのはいかがなものか?こういった矛盾の根底にあるのは「東京裁判」なのだから、メデイアが靖国云々などとくだらないことを言う前に、じっくりと東京裁判の検証でもしてみてはいかがだろうか?
先日、チャンネル桜で私も取材した沖縄集団自決で名誉毀損の訴訟を起こしている座間味島守備隊長の梅澤氏のインタビューを流した。梅沢氏は『鉄の暴風』で「慰安婦と情死した」などと書かれ、大江健三郎の『沖縄ノート』では「罪の巨魁」とまで断罪されている。その理由が島民に自決命令を出したからだとか。単純に考えても、島民を守りに行った軍人が非常事態とはいえ、島民に自決を強要する理由がどうしてもわからなかった。近年、島民からも「軍命はなかった」という証言も出て、軍命によって援護金が支給されたという背景も発覚し、梅沢氏本人の「命令を出していない」という発言も信憑性を帯びてきた。収録の中で「何故私だけ92歳になっていまだ戦争が終わらないのか、、、」梅澤氏の苦渋を垣間見て私も胸がつかえた。梅澤氏のみならず家族の方も冤罪で苦しんできたのだ。真実を知る島民だって苦しかったろうに。”こんなに長年、騒動になっていたにもかかわらず、何故、大手メデイアやテレビが梅澤氏の肉声を取材して放映しなかったのか?”。日頃、正義とか人権を唱えるメデイアは何故、老兵士の声を封印し続けてきたのか?。番組を放映して数日後、梅澤氏から「テレビをみた甥っ子から”おじさんを誇りに思う”と電話がありました。取材してくださってありがとう」と電話があった。梅澤さんに限らず、靖国神社には先人達を誇りに思えるエピソードが山ほど埋もれたまま隠蔽されている。沖縄を守るために知覧から飛び立った特攻隊員も沖縄で戦った日本軍も靖国神社で眠っている。新政権は彼らの存在を無視して無味乾燥な国立追悼施設を作ろうとしているのだから神をも畏れぬ行為だ。
八ツ場ダムにしても羽田空港ハブ化にしても沖縄の基地問題にしても、もう少し言い用と、いままでの蓄積を無効にしないため、段階をへる手段があるだろうに、バッサ、バッサとまるで社会主義革命のようなスピードで、永田町が中学校のホームルームのように見えるのは私だけではあるまい。
鳩山氏も小沢氏もあまり調子に乗らないほうが日本のためだ。ロッキード事件の二の舞ということも大いにありうるだろう。アメリカにそういった工作をさせ、成功させてしまうことこそ、真の属国化を招くというアイロニーに気付いて国政を担っていただきたい。