千代大海 大関陥落…来場所6敗なら即引退も
<大相撲九州場所・10日目>朝青龍につり出されて2場所連続の負け越しが決まった千代大海
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大相撲九州場所10日目は24日、福岡国際センターで行われ、史上ワーストの14度目のカド番で場所を迎えた大関・千代大海(33)が、朝青龍につり出されて2場所連続の負け越しが決定。99年春場所から65場所守り続けてきた大関からの陥落が決まった。11日目から休場する。関脇に落ちる来年1月の初場所では大関復帰絶望となる6敗目を喫した時点で引退すると明言しており、力士人生の土俵際に追い詰められた。両横綱が全勝をキープし、琴欧洲が敗れたため1敗は嘉風1人となった。
一世を風びした突っ張り大関の、せめてもの抵抗だった。千代大海は立ち合いで朝青龍を突き放して場内を沸かせた。だが、それも一瞬。もろ差しの朝青龍に軽々とつり出されて3日目から8連敗を喫し、負け越しが決定。これまで13度のカド番を乗り越えたが、ついに陥落の時を迎えた。
支度部屋に引き揚げると風呂場に直行し、壁に両手をついてさすがに思い詰めた表情を見せた。「きょうは(陥落を)考えなかったけど、きのうの夜は考えました。だけど、力社会なんで、自分の力が伝わらないのなら大関から陥落しても悔いはないです」。来場所に向けては「笑われるかもしれないけど、もう一回チャンスがあるなら精いっぱい挑戦してみます。来場所は6敗したら引退という気持ち。最後になるかならないか…」と悲壮な覚悟を口にした。
師匠の九重親方(元横綱・千代の富士)も場所前と同じく「来場所6敗した時点で引退」と明言。「悪いところを早く治すために休ませる。わずかでも大関復帰の可能性にかけてみる」と話した。しかし、大関復帰の条件となる2ケタ勝利を挙げたのは07年九州場所が最後。ひじやひざに故障を抱える現在の状態で10番勝つのは至難の業だ。
92年九州場所の初土俵から17年。来場所は関脇として土俵人生をかける。「番付にあった生活をして、初心に帰って、11年前の関脇の気持ちに戻れたら…」。歴代1位の在位65場所も、カド番のワースト記録に加え春場所では2勝13敗の大関最低成績も残した。引退先送りは、大関の地位をさらに汚す結果になりかねない。
【10日目の取組】
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