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【名言か迷言か】「仕分け」で分かる民主党の本質 (2/4ページ)
このニュースのトピックス:特捜部
第2に、伊吹氏が指摘しているのは「悪代官を懲らしめる」という下りだ。
芝居のようだといわれる仕分けだが、ただの芝居ではなく、悪代官を設定しているところが大事だ。
かつてある知事から聞いた。「一つ一つ予算を切ろうとすると、猛反発を受けて知事が逆に悪者になる」
一つの予算を焦点にしてしまうと、反対論が盛り上がる。そこには利害関係者がたくさんいるから、その人たちに連日押しかけられると、査定者は孤独になる。敵を作りたくない政治家は予算は切れない。
だが、相手が悪代官なら、予算は切りやすい。財務省振り付けと言われるが、どれだけ相手を悪代官にできるかの戦いだ。
そして、第3に伊吹氏のセリフで面白いのは、「知恵者は大したものだ」というセリフだ。仕分け自体よりも、こうした知恵を考えついたことが偉かったという意味だろう。自民党幹部の中には「自民党政権でもやればよかった」という声があるほど、政治手法として大当たりしている。
伊吹氏のセリフが教えてくれる仕分けの3つの側面をもう一度考えてみよう。
悪代官を設定して、公の場で相手を批判。そして相手を叩き潰して、世論の快哉(かいさい)を得ると、それを原動力に、次の予算削減を実施する。これを一つの知恵として繰り返す手法…。
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