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「絶対謝ってほしい」 足利事件・菅家さん、元検事に要求 栃木 

2009.11.25 02:16

 「自分の思っているようになってよかった。うれしいですよ」。足利事件の再審第2回公判で24日、事件当時の取り調べテープ15本のうち4本が公判で再生されることが決まったことを受けて、菅家利和さん(63)は閉廷後、興奮した表情で、18年間、願い続けていた真実の解明に一歩近づいた喜びを語った。

 また、当時、取り調べを担当した元検事、森川大司氏の証人尋問も決定。これまで森川氏の証人尋問を求めてきた菅家さんは、県庁記者クラブで開かれた会見で、久しぶりに笑顔を見せた。

 公判は、閉廷予定時刻を1時間以上過ぎて、ようやく閉廷。最後の最後に、菅家さんへの“吉報”が待っていた。

 「本件(足利事件)の取り調べに関するテープ4本を証拠採用する。森川証人の取り調べも行う」

 佐藤正信裁判長がそう発言した瞬間、弁護団は満面の笑みを見せ、傍聴席からは大きなどよめきが上がった。弁護団が採用を求めていた証拠のうち、大半が採用されたのだ。

 主任弁護人の佐藤博史弁護士は、「部分的でも認められたことは画期的。(テープの)中身は、菅家さんが自白しなければならなくなったことがわかる珠玉の証拠。真実を明らかにする機会が与えられた」と興奮した様子を見せた。

 森川氏の証人尋問が決まったことについて、菅家さんは「どうして私を犯人にしたのか聞きたい。無実の人間が無理やり犯人にされた。絶対謝ってほしい」と述べた。さらに、かつて菅家さんが立った証言台に、今度は森川氏が立つことについては、「立場がひっくり返るのは当然」と強い口調で言い切った。

 また、この日の公判からは、平成4年に福岡県飯塚市で女児2人が殺害された「飯塚事件」で弁護人を務める岩田務弁護士が弁護団に参加。岩田弁護士は「当時の科警研の鑑定に疑問があり、足利事件の再審への参加を決めた」と述べ、会見にも出席。弁護団にとっては大きなサポート役が付いた形となった。

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