英大手製薬会社「グラクソ・スミスクライン」が作った新型の豚インフルエンザのワクチンの一部で想定以上の副作用が報告され、同社がカナダの複数の州政府に使用中止を要請している問題で、長妻昭厚生労働相は23日、遅くとも12月上旬までに現地のカナダに調査団を派遣し、実態把握する考えを明らかにした。
同日、都内であった日中韓3カ国の保健相会合後の記者会見で明らかにした。
長妻氏は記者会見で「(問題のワクチンが)一部なのか、製造全体の問題なのかなど把握すべき論点がある」と述べたうえで、「徹底的に調査して実態を把握したい」と語った。
日本政府は同社の同じ工場で作った製品を輸入する予定で、手続きを簡略化できる「特例承認」に向けて審査を始めている。その点を踏まえ、長妻氏は今回の特例承認の適用に関しては「怠りなきよう、万全の情報を収集していく」と述べた。