00年度 研究室年報

A 建築構法
A−1 ビルディングシステム

The Role of Public Agencies for Technology Development of the House-building Industry in Japan
第二次世界大戦後の日本の住宅分野での技術開発において公的な主体が果たしてきた役割とその変化について論じている。
松村秀一
Proceeding:Second Japan-Scandinavia Seminar on Building Technology、VTT Building Technology,Finland 2000年5月

次世代構造住宅開発事業実験棟を巡って
FLEXSUS HOUSE21

NEDOからの委託で生活価値創造住宅開発技術研究組合(ハウスジャパン)が開発、建設しFlexsus House21の概要と今後の課題を開設している。
松村秀一
新建築住宅特集、新建築社 2000年6月

プレキャストコンクリート技術マニュアル
Technical Guidebook of Precast Concrete
誰でも使えるプレキャストコンクリートを目指して、その技術的な背景や具体的な使い方を解説した単行本。
松村秀一
単行本、彰国社 2000年7月

20世紀の工業化構法
Industrialized Building Systm in the 20th Century
内外の20世紀の工業化構法の変遷と意味について、豊富な実例をまじえながら簡潔に論じている。
松村秀一
JKK ハウジング大学校講義録T、小学館スクエア 2000年10月

構法論
Theoretical Approach to Building System
早稲田バウハウス・スクールで行った講義録、日本の住宅の作り方、構法について、体系的、歴史的に論じている。
松村秀一
「早稲田バウハウス・スクールの実験」、TOTO出版 2000年6月

21世紀型住宅のすがた
The 21th Century Style Housing in Japan
1994年4月から続いてきた7年間の通産省プロジェクト「ハウスジャパン」の成果をまとめた単行本。松村は監修。
松村秀一
単行本、東洋経済新報社 2001年3月

A−2 構成品・部品

プレカット工法
Precut System of Timber Construction for Houses
プレカット工法について、その普及の経緯、業務プロセスを解説している。
松村秀一
建築士のための指定講習会テキスト(平成21年度)、日本建築士会連合 2000年10月

豊かな時代の貧しい表現
Por Architctural Expression in the Rich Period
新しい連載「記憶に残る素材とディテール」の第一回。現代社会におけるロジスティックの意味、畳を例にとった建築設計者と部品生産現場との間の距離等を基に、連載の趣旨を論じている。
松村秀一
GA素材空間1、ADA Edita Tokyo 2000年10月

ヨーロッパにおけるガラス煉瓦の発展-今日のガラスブロックに移行するまで
The changes of glass brick in Europe-until appearance of present-day glass block
ヨーロッパにおけるガラス煉瓦の発展を、ガラスブロックが登場しそれに移行するまでについてまとめた。
井上朝雄、松村秀一
日本県建築学会関東支部、日本建築学会 2001年3月

A−3 外壁

日本におけるガラスブロックの発展
The histrical changes of glass block in Japan
日本におけるガラスブロックの導入と発展についてまとめた。
井上朝雄、松村秀一
日本県建築学会第17回建築生産シンポジウム論文集、日本建築学会 2001年7月

建築物の外壁改修工事に関する研究-その2-国内の高層ビル外壁改修工事について
A Study on the Renovation of the Exterior Walls of Building Part 2 - External Wall Renovation of High-Rise Building in Japan
高層建築物の大規模改修工事についてヒアリング調査対象国内事例4件に関して外壁改修工事を中心に、工事計画上、工事上等の問題について論じたもの。
勝山善夫、清家剛、小林暁
日本建築学会大会学術講演梗概集(東北)、日本建築学会 2000年9月

A−4 建築構法その他

日本と台湾におけるRC構法の土着化過程に関する比較研究 終戦前について
Comparative research on the adaptation process of RC construction methods in Japan and Taiwan-before the End of World War U-
本研究はRC構法の日本と台湾における展開について、第二次世界大戦終結以前を中心に明らかにすること。
林裕昌、松村秀一
日本建築学会建築経済委員会第16回建築生産シンポジウム論文集、日本建築学会 2000年7月

日本におけるRC構法の変遷に関する研究 終戦前について
Changes in RC construction methods in Japan-before the End of World War U-
本研究はRC構法の日本における展開について、第二次世界大戦終結以前を中心に明らかにすること。
林裕昌、松村秀一
日本建築学会大会学術講演梗概集(東北)、日本建築学会 2000年9月

Comparative research on the adaptation process of RC construction methods in Japan and Taiwan-before the End of World War U-
同時期に適用され始めたRC構法が、日本と台湾で異なる形で定着したのは何故かを、戦前の技術展開の比較によって明らかにしている。
Yu-Chang、松村秀一
Proceedings of Continuous Customization in Housing、2000年10月

日本と台湾におけるRC構法に用いられる鉄筋の土着化過程に関する比較研究
A comparative study on the reinforcement of RC construction methods adopted in Taiwan and Japan
本研究では、日本と台湾におけるRC構法に用いられる鉄筋がそれぞれどのような要因に影響され土着化してきたか、その土着化過程について明らかにすること。
林裕昌、松村秀一
日本建築学会関東支部2000年度第71回研究報告集、日本建築学会 2001年3月

B 木質構造

B−1 集成材構造

B−2 在来木造・伝統木造

伝統構法の構造解析と補強
Structural Analysis and Reinforcement of Traditional Buildings
現代の構造力学とは無関係につくられた伝統構法の建物の構造性能と補強方法について述べたもの。
坂本功
Structure No.74、日本建築構造技術者協会 2000年4月

長持ちする木造住宅の条件
耐久性という点で長持ちする木造住宅の条件として、「まず濡らさないもし濡れても速やかに乾くようにする」こと、「維持管理」の重要性について法隆寺を例にとりながら説明。
坂本功
住まいのアルバム、三井木材工業株式会社三井ハウス事業本部 2000年9月

木造住宅を見直そう
「日本の住宅と暮らし、新たなる世紀へ」と題する住宅産業研修財団主催のシンポジウムでの講演。
坂本功
日本の住宅と暮らし、(財)住宅産業研修財団

木造建築を見直す 伝統構法から在来軸組構法へ
日本木材住宅教会近畿支部が主催する「木造住宅の日」特別記念講演会での講演。岩波書店から出版された同名の著書に基づいた内容。
坂本功
木の香 Vol.70、(財)日本木材住宅協会 2000年11月

解説:木材利用促進セミナー 木造住宅の構造〜その技術的発展〜
(財)日本木造総合情報センター主催の木材利用促進セミナーでの講演。伝統的構造物を例としながら木造住宅の構造の技術的発展について解説。
坂本功
新月刊WIDE 木材流通と経営の情報誌、(財)日本木造総合情報センター 2000年12月

既存戸建て木造住宅の耐震性の評価
建築士に向けて、戸建て木造住宅の地震被害とその要因、耐震診断の方法、耐震補強の方法について解説したもの。
坂本功
建設大臣・知事指定建築士のための指定講習会テキスト「建築士の役割と技術」、(財)建築技術教育普及センター 2000年4月

第一章 法改正の背景 木造住宅の構造設計はどうなるか
建築基準法が改正され、住宅品質確保促進法が制定されたのを受け、その背景として、構造設計法の歴史と今回の建築基準法改正、木造の構造計算の位置づけ、木造建築の構法と構造設計、構造計画について述べたもの。
坂本功
建築技術2001年3月号別冊6木造住宅の構造設計[改正基準法と品確法]、株式会社建築技術 2001年3月

日本の風土と在来軸組構法
日本の伝統構法から変化して形成された「在来構法」の特徴、より暖かく強い家を造る工夫、耐震性のポイントについて述べたエッセイ。
坂本功
やまとから7、東日本ハウス株式会社 2001年1月

プレカット木造住宅風土記24
Wooden House with Precut 24
全国各県木造住宅工務店を巡る連載。栃木県でのルポと藤澤好一氏との対談が内容。
松村秀一
住宅と木材、(財)日本住宅・材技術センター 2000年4月

プレカット木造住宅風土記26
Wooden House with Precut 26
全国各県木造住宅工務店を巡る連載の中間報告(上)。藤澤好一氏との対談が内容。
松村秀一
住宅と木材、(財)日本住宅・材技術センター 2000年6月

プレカット木造住宅風土記27
Wooden House with Precut 27
全国各県木造住宅工務店を巡る連載の中間報告(下)。藤澤好一氏との対談が内容。
松村秀一
住宅と木材、(財)日本住宅・材技術センター 2000年7月

プレカット木造住宅風土記28
Wooden House with Precut 28
全国各県木造住宅工務店を巡る連載。大阪府でのルポと藤澤好一氏との対談が内容。
松村秀一
住宅と木材、(財)日本住宅・材技術センター 2000年8月

プレカット木造住宅風土記30
Wooden House with Precut 30
全国各県木造住宅工務店を巡る連載。宮城県でのルポと藤澤好一氏との対談が内容。
松村秀一
住宅と木材、(財)日本住宅・材技術センター 2000年10月

プレカット木造住宅風土記32
Wooden House with Precut 32
全国各県木造住宅工務店を巡る連載。茨城県でのルポと藤澤好一氏との対談が内容。
松村秀一
住宅と木材、(財)日本住宅・材技術センター 2000年12月

プレカット木造住宅風土記34
Wooden House with Precut 34
全国各県木造住宅工務店を巡る連載。富山県でのルポと藤澤好一氏との対談が内容。
松村秀一
住宅と木材、(財)日本住宅・材技術センター 2001年2月

柔軟な発想が必要ですね
Flexible Thinking Is Important
木材業界と住宅市場の現状、今後についてのインタビュー記事。
松村秀一
もくれん213号、2-3頁、静岡県木材協同組合連合会 2000年8月

軸組構法住宅の偏心に関する研究(その6.静加力実験、加力直交構面の効果)
A Study on Seismic Performance of Wooden Dwelling Frame Construction with Eccentricity Part6
壁構面の剛性をパラメータとしたモデル解析を行い、実大静加力実験との適合性を検証したもののうち、X、Y各方向2構面をもつ1層の軸組構法住宅を沿想定し、加力直交方向壁構面の効果についてまとめたもの。
腰原幹雄 他
日本建築学会大会学術講演梗概集(東北)、日本建築学会 2000年9月

軸組構法住宅の偏心に関する研究(その7.第二次実大振動実験結果概要)
A Study on Seismic Performance of Wooden Dwelling Frame Construction with Eccentricity Part7
偏心を有する木造住宅に関する研究のうち、2000年春に行われた実大振動実験の概要についてまとめたもの。
腰原幹雄 他
日本建築学会大会学術講演梗概集(東北)、日本建築学会 2000年9月

軸組構法住宅の偏心に関する研究(その8.振動解析的研究と実験の比較検討)
A Study on Seismic Performance of Wooden Dwelling Frame Construction with Eccentricity Part8
壁構面の剛性をパラメータとした動的モデル解析を用い、実大振動台実験との適合性を検証したもの。
腰原幹雄 他
日本建築学会大会学術講演梗概集(東北)、日本建築学会 2000年9月

Shaking Table Tests and Seismic DesignMethod of Wooden Houses With Eccentricity
偏心を有する木造住宅について、実大静加力実験を中心に静的な応力分布についてまとめたもの
腰原幹雄 他
World Conference on timber Engineering、WCTE2000 2000年

Static Tests on Wooden Houses wih Eccentricity in Wall Layout
偏心を有する木造住宅について、実大静加力実験を中心に静的な応力分布についてまとめたもの。
腰原幹雄 坂本功
World Conference on timber Engineering、WCTE2000 2000年

木造戸建住宅における基礎および土台の変遷に関する研究-昭和20年代の年部の事例を中心として
第二次世界大戦前後で都市部の木造住宅がどのように変化したかを、木造住宅の構法、特に基礎及び土台を中心に文献資料、確認申請図、統計資料を通してみていく。
井上朝雄、松村秀一
日本建築学会大会学術講演梗概集(東北)、日本建築学会 2000年9月

B−3 木質構造一般

新しい「木」に向き合うとき
How to Deal with Timber Today
「木」が変わるとき、住宅の性能、構法、マーケットはどう動くのか。構造家の中田氏、設計者の三澤氏と語っている。
松村秀一 他
TOTO通信、2000年冬 東陶号、2001年1月

木質構造住宅の偏心が応力分布に及ぼす影響
A Study on Seismic Performance of Wooden Construction with Eccentrici
偏心を有する木造住宅について、実大静加力実験、静的解析、実大振動台実験、動的解析を用いて、偏心が建物の応力分布に及ぼす影響をまとめたもの。
腰原幹雄
博士論文、東京大学工学系研究科建築学専攻 2001年3月

木質系戸建住宅の耐震技術動向について
最近の木質系戸建住宅の耐震技術動向についてまとめた。
井上朝雄
Q&A 自動車・建築と高分子、pp302-304、「Q&A自動車・建築と高分子」編集委員会、科学技術戦略推進機構 2000年12月

B−4 木質構造その他

昭和41年卒業論文「免震構造に関する研究
卒業論文のテーマとして「免震」を選んだが、当時の建築構造学の分野で「いかがわしい技術」と見られていたため、その後一般の振動を勉強し、さらにその後、木造屋になった経緯について書いたもの。
坂本功
MENSIN No.28、 2000年5月

C 建築生産

C−1 生産供給

C−2 ハウジング

既存集合住宅の再生手法に関する国際比較
An international Comparative Study on Rehabilitation of Existing Multi-family Dwelling
既存集合住宅の再生手法に関して、アメリカ、デンマーク、ドイツ、フランスの制度、技術、産業構造を明らかにした論文の概要報告。
松村秀一
旭硝子財団研究成果報告、旭硝子財団 2000年4月

日本の住まい方
Japanese Living Style
住宅金融公庫の調査データを基に日本の住まい方をまとめた書。松村は第3章「住まいづくりのプロセス」を執筆。
松村秀一 他
住宅金融普及協会 2000年4月

集合住宅再生
Rehabilitation of Multi-family Dwellings
1999年10月に松村が企画し、ブルディエ教授、ボック教授、ケンドール教授、斉藤女史を迎えて開催した国際シンポジウムの特集。
松村秀一 他
ALLA10周年記念誌、リビングアメニティ協会 2000年5月

住宅の性能表示について
On Performance Indication System of Houses
2000年10月以降施工されることになった住宅性能表示の鋼材についての、三井所氏、立松氏との会談。
松村秀一 他
住宅建築、建築資料研究社 2000年6月

欧米のマンション事情
Rehabilitation and Conversion in Europe and USA
「超高層マンションのリニューアル」という特集に関連して、欧州での集合住宅の再生、アメリカでの超高層ビルの再生について報告している。
松村秀一
リフォーム、テツアドー出版 2000年6月

センチュリーハウジングシステム認定住宅の使用状況に関する調査
A Research on the Effectiveness of the Century Housing System at the Early-built CHS Houses
間取りの可変性や部品の交換性を高めることで住宅の長寿命化を図ろうとしたCHSの手法が、15年ほど前に実施された物件でそのように効果を発揮しているかを明らかにしている。
脇山善夫、松村秀一、他
日本建築学会技術報告集第10号、日本建築学会 2000年6月

欧米における集合住宅再生工事の内容
Rehabilitation Works on Multi-family Dwellings in Europe and USA
1999年10月の国際シンポジウム「集合住宅再生」の基調報告の記録。
松村秀一
ALLA NEWS 58号、リビングアメニティ協会 2000年7月

長く住み続けていくための集合住宅の仕組み
Multi-family Dwellings Where Residents Can Live for A Long Time
ストック型社会における住環境運営について、集合住宅を例に行った講演の資料。
松村秀一
旭硝子財団シンポジウム資料、旭硝子財団 2000年7月

変えられるか「中古住宅観」
Can the Image of Second Hand Houses Be Changed?
日本において流通量が極めて少ない戸建ての中古住宅について、現代認識と今後の展望を話し合った大野勝彦氏、山崎福寿氏との会談。
松村秀一
すまいろん、2000年夏号、住宅総合研究財団 2000年8月

最近の海外集合住宅再生事情
Recent Situation of Rehabilitation of Multi-family Dwellings in Foreign Countries
日本建築学会集合住宅管理小委員会の連続フォーラムでの講演記録。欧米の集合住宅再生について語ったもの。
松村秀一
リフォーム、テツアドー出版 2000年10月号

住宅
Housing
例年担当している朝日現代用語「知恵蔵」の住宅の用語。本年のニュートレンドでは住宅の性能表示制度を扱っている。
松村秀一
朝日現代用語「知恵蔵」2001、朝日新聞社 2000年10月

Case Study of Rules in Rehabilitation
集合住宅の再生に関連する主体とその役割について、日本、デンマーク、ドイツ、フランス、アメリカの間で比較している。
松村秀一 他
Proceedings of Continuous Customization in Housing、2000 Oct. 、349-356pp.

The Development of Residential Buildings Built in 1950s in Inner Mongolia
内蒙古地区において1950年代に建設された集合住宅の特徴を明らかにした上で、その再生手法の実態について明らかにしている。
Xihui Wang and Shuichi Matsumura
Proceedings of Continuous Customization in Housing、2000 Oct. 、385-392pp.

A Study of Rental Wooden Multiple Dwelling in Japan With Insufficient Facility Support
日本の木賃アパートの発生の経緯とその後の変遷、また日本の住宅供給において果たしてきた役割について明らかにしている。
Byung-soon Park and Shuichi Matsumura
Proceedings of Continuous Customization in Housing、2000 Oct. 、399-405pp.

An Analysis on the Influence Exerted by the Rights of Housing upon the Transformation of Housing District
大正年間に建設された同潤会による木造住宅地2箇所の変容過程を比較することにより、権利形態の違いが住宅地の変容過程に及ぼす影響を明らかにしようとしている。
Yashiro Morita、Shuichi Matsumura etal.
Proceedings of Continuous Customization in Housing、2000 Oct. 、407-412pp.

道路とテレビの間にあるもの
Inbetween Roads and TV
これからの住環境形成の仕事はどうなるかを、道路やテレビとの比較を基に論じている。
松村秀一
住宅、日本住宅協会 2000年10月

性能住宅で問題になるのは、まずコストだろう
The Most Crucial Thiug Will Be Cost in Case of Application of Performance Indication System for House-building
性能表示制度をどう活用すれば住まい手にとってメリットがあるかを話したインタビュー記事。
松村秀一
建築ジャーナルNo.976、建築ジャーナル 2000年11月

性能表示制度をどう使いこなすか
How to Use Performance Indication System for House-building Effectively
品確法の中で性能表示の位置づけ、何故今性能表示なのか、性能表示で生活の質を語れるか、性能表示と新築市場、再生市場、といった観点から性能表示制度を論じている。
松村秀一
施工、彰国社 2000年11月、18-24頁

戸建住宅生産、この10年
1990s of House-building
1990年代に日本の戸建住宅生産の分野で目立った出来事として、プレカット工法の普及に代表される木造住宅構法の変化と、住宅コスト問題に関連する動きの二つを取り上げている。
松村秀一
建築東京、東京建築士会 2000年12月、8頁

欧米の経験に学ぶマンション再生
Learning from Experiences of Rehabilitation of Multi-family Dwellings in Europe and USA
これからの日本での集合住宅再生という課題に、どう取り込めば良いかを論じている。
松村秀一
月間不動産流通、不動産流通研究所 2001年1月、8-9頁

住宅のストック化と再生工事
Houses as the Social Stock and Rehabilitation
既存住宅の再生工事のあり方について語った議事録。
松村秀一
JKKハウジング大学校講義録U、小学館スクエア 2001年3月、27-42頁

間取りが商品価値をもったプレハブ住宅
Planning of Prefabricated Houses
日本のプレファブ住宅の間取りはどのように変わってきたか、またそれはプレファブ住宅の商品化とどう関わってきたかを論じている。
松村秀一
日本人とすまい6「間取り」、リビングデザインセンター 2001年3月、116-119頁

20世紀の夢を乗せた住宅
Houses with 20th Century's Dream
20世紀の住宅に関する夢はどのようなものだったか?作り手の夢について語っている。
松村秀一
パオ vol.3、積水化学工業 2001年3月、8頁

住宅設計者に明日はあるか
Can Architects Have Bright Future?
住宅設計者向けに、これまで通りの仕事のやり方では明日はないという主旨で話した連続講演会の記録。
松村秀一
住宅建築、建築資料研究社 2001年3月、80-87頁

住宅ビックバンからの出発
Depature from Big Ban of Housing Market
品確法が本格的に動き出した中で、住宅市場はどのように変化していくか、というテーマの下での会談。川島晴夫、真壁智浩両氏と。
松村秀一 他
Nichiha across the View、ニチハ 2001年3月、2-7頁

世紀の変わり目に立つ集合住宅と日建ハウジングの仕事
Turning Point of Housing and the Works of Nikken Housing
日本らしい集合住宅の型に、木質アパート、社宅、そしてマンションがあることを述べた後に、これからの集合住宅設計の課題を論じている。
松村秀一
建築ジャーナル別冊「集住の形」、建築ジャーナル 2000年7月、14-15頁

性能を重視しながらも住宅の質や豊かさを大切に
How to Use Performance Indication System for Houses
住み手にとっての住宅性能表示制度の意味と、その捉え方を語ったインタビュー記事。
松村秀一
住まいと福祉、109号、医療経済研究・社会保険福祉協会 2000年11月、8-9頁

東京における木造アパートの発生及び建築的特徴の変遷に関する研究
The origin and the changes of characteristics of Rental Wooden Multiple Dwellings Houses in Tokyo
1章では本論文の枠組みを、2章から4章では木造アパートの発生と建築的特徴の変遷に関して実態調査結果をまとめた。5章では1980年代から供給された構造の異なるアパート、特にプレハブアパート商品の動向をまとめ、木造アパートの発生から100年間の建築的特徴の変遷を明らかにした。第6章では論文の内容のまとめと今後の課題を示した。
朴順
博士論文、東京大学工学系研究科建築学専攻 2000年6月

木造賃貸集合住宅の建設実態に関する研究:東京都世田谷区における実態調査
Building characteristics and actual conditions of Rental Wooden Multiple Dwelling at Minamikarasuyama,Setagaya-ku,Tokyo
木造賃貸集合住宅の各年代別建築的特徴を明らかにすることによって、その年代に建築された建物の実態を明らかにしたもの。
朴順
日本建築学会 建築経済委員会 第16回建築生産シンポジウム2000、日本建築学会

初期木造アパートの発生と建築的特徴に関する研究
The origin of Wooden Multiple Dwelling Houses and their characteristics in 1930s.
日本における特殊な居住形態である木造2階建てアパートの変遷に関する研究の一環として、その発生と発生後30年経過した実例を分析したもの
朴順
日本建築学会大会学術講演梗概集(東北)、日本建築学会 2000年9月

東京における木造アパートの発生に関する研究
A Study of the Origin of Rental Wooden Multiple Dwelling Houses
東京における木造アパートの発生に関して、文献調査の結果をまとめたもの。
朴順
2000年度日本建築学会関東支部研究報告書、日本建築学会

木造アパートの建築的特徴の変遷に関する研究 その1-昭和10年代に建築された木造アパートを中心に
Studies in the Changes of Building Characteristics of Rental Wooden Multiple Dwelling Houses:PartTRWND built in the latter half of 1930s.
戦前に建築された木造アパートの建築的特徴を把握するために、昭和10年代に建築された現存する木造アパートの実態調査を行ったもの。
朴順
2000年度日本建築学会関東支部研究報告集、日本建築学会

木造アパートの建築的特徴の変遷に関する研究 その2-戦後建築された木造アパートを中心に
Studies in the Changes of Building Characteristics of Rental Wooden Multiple Dwelling Houses:PartURWND built after Second World War
戦前に急速に建築され、50年以上経過している木造アパートについて、実態調査結果から建築時期別に各部構法の特徴の変遷を明らかにしたもの。
朴順
2000年度日本建築学会関東支部研究報告集、日本建築学会

韓国の民族村について
About Korean folk village
1960年代に入って失われつつある伝統文化に対する保全意識が高まった結果、文化財管理局によって計画的に造成された民俗村に関する報告。
朴順
日本建築学会持続型居住小委員会シンポジウム資料集、日本建築学会 2001年3月

日本独特の都市型集合住宅-木造アパートの100年史
Urban multiple dwelling houses peculiar to Japan;History of Rental Wooden Muliple Dwellings Houses
明治43年共同長屋の発生以来約100年間に及ぶ木造アパートの変遷をまとめたもの。
朴順
日本建築学会持続型居住小委員会シンポジウム資料集、日本建築学会 2001年3月

木造住宅アパート
Rental Wooden Multiple Dwellings
日本における木造アパートの起源はどこにあり、発生後どのような変遷を辿ってきたかについて明らかにすることを目的とし、特に建物そのものに則した調査結果を中心にまとめたもの。
朴順
日本の木造住宅の100年、社会法人日本木造住宅産業協会 2001年3月

C−3 ストック活用

[デザイン×性能]をクリアする躯体施工図の見方S造
「S造建築の基礎躯体をチェックする」「S造建築の構造、性能をチェックする」「S造躯体と設備との取り合いをチェックする」「S造躯体と仕上げとの取り合いをチェックする」「いまどきの施工の考え方使い方」「タイル張りALC板はここをチェックする」「防音ルームを実現するための施工図チェック」「防音ルームを実現するための施工図チェック」
吉田錦次
建築知識 施工図[デザイン×性能]総チェック、株式会社エクスナレッジ 2000年5月

C−4 施工管理

C−5 情報

ロジスティックスとマネージメント―建築の問題群の位置付けについて―
Loistics and Management
時代、地域によって異なる建築の問題群を、ロジスティックスとマネージメントを両極とする南北軸上で捉え、今日日本の問題群を位置づけようとした論考。
松村秀一
日本建築学会大会研究協議会資料「ストック社会の建築計画」、日本建築学会 2000年9月

商業建築と期限・寿命に関する研究―短期限商業建築の標準設計性と環境との関係
郊外に建つファミリーレストランやコンビにエンストアなど、短期限商業住宅の環境に対するコンとの有用性を明らかにすることを目的とした論文。
安達直弘
修士論文、東京大学大学院新領域創世科学研究科環境学専攻 2000年

建物の転用に関する調査研究
日本国内を対象として価値の低下した建物を修復し別の用途で活用する「転用」全体について調査・分析を行い、転用の概念を確立することを目的とした論文。
角陸順香
修士論文、東京大学大学院新領域創世科学研究科環境学専攻 2000年

環境配慮型建築外装の普及に関する研究―複層ガラスと太陽光発電システムを焦点として見た考察
A Study of the Diffusion of Architectural Technology in Envelope of Environmental Architecture - Focusing on Double Glass and Photovoltaic System
現在必要とされる建築に関わる環境建築技術の中で、とくに外壁に関する技術を整理し、現状と普及について明らかにしようとした研究。
宮坂雅子
修士論文、東京大学大学院新領域創世科学研究科環境学専攻 2000年

全国展開する郊外型店舗の設計等に関する研究
身近な建物であるファーストフード、コンビニ、ファミリーレストラン、物販店について、その設計、管理、生産といった側面から調べた論文。
中野理恵
東京大学工学部建築学科 2000年度卒業論文梗概集、東京大学大学工学部建築学科 2000年

重要文化財の耐震補強工事における意思決定プロセスについて
重要文化財のいくつかの事例について整理し、構造補強設計者の立場から意思決定プロセスを調査・分析し、今後の課題について考えることを目的とした研究。
岡田雄飛
東京大学工学部建築学科 2000年度卒業論文梗概集、東京大学大学工学部建築学科 2000年

柏キャンパス研究棟躯体工事における資材の移動とエネルギーに関する研究 ―先端生命科学研究棟について
建築現場に投入されるすべてのモノ、仮設材、重機等についての移動に着目して環境負荷を評価し、その低減方法を提案することを目的とした研究。
黒田正臣
東京大学工学部建築学科 2000年度卒業論文梗概集、東京大学大学工学部建築学科 2000年

建築工事に伴う人の移動とその環境負荷の調査と評価に関する研究 ―東大柏キャンパス研究棟の工事の事例から
現在いたるところで行われている建設工事に伴う移動、特に「人の移動」に関してその現状を明らかにし、今後の「人の移動に関する研究」への糧となるよう、建設工事に伴う人の移動の調査方法と提案し、その評価を行うことを目的とした論文。
昇降章
東京大学工学部建築学科 2000年度卒業論文梗概集、東京大学大学工学部建築学科 2000年

D 地震

E その他

性能「値」競争
住宅の品質確保法による性能表示制度が始まったことと関連して、デジタルカメラの性能指標を例にとりながら、住宅の「性能値」の扱われ方についてコメント。
坂本功
建築試験情報 2000年6月

新入生に薦める本
Recommendation of Books for New Students
「忘れられた日本人」、「スモールイズビューティフル」等大学の新入生に薦めた10冊の本の紹介。
松村秀一
UP、東京大学出版会 2000年4月

アフリカで感じました
Impression of Africa
JICAの仕事で訪れたザンビア、南アフリカの印象を記した短文。
松村秀一
サーツ会報5号、建築技術支援協会 2000年6月

日本の戦後建築を語る―1975年までの10年
Japanese Architecture during 1966-1975
日本建築家協会主催のシンポジウムの記録。他のパネラーは竹山聖、東利恵、小嶋一浩、吉松秀樹。
松村秀一 他
建築通信新聞、建築通信新聞社 2000年9月20日、8頁

衰退する市場のなかで元気に取り組むべきこと


松村秀一
新建築住宅特集、新建築社 2000年6月


What Should We Do in This Declining Period?
これからの建築にかかわる仕事を、楽しく、やりがいがあり、発展性のあるものにしていくために、今取り組まねばならない課題は何か、を論じた短文。
松村秀一
施工、彰国社 2000年9月号、91頁

4半世紀振りの紀州和歌山
Wakayama,where I visited 25 years before
連載「つくらない建築の時代」最終回。20世紀とは明らかに異なるであろう21世紀の建築的な仕事の行方について論じている。
松村秀一
群居50号、群居刊行委員会 2000年10月、136-139頁

バリエーション豊かな欧米の改修 「再設計」で新たな価値を提案
What Is the Major Role of Architect and Engineers in the Stock-oriented Period
これからの建築技術者には何が求められるか?その業務内容はどうなるのか?これらの質問に答えたインタビュー記事。
松村秀一
日経アーキテクチュア2001年1月8日号、日経BP 2001年1月、52-55頁

つくる建築の時代/つくらない建築の時代
Building Period vs No Building Period
21世紀の建築的な課題がいかに20世紀のそれと根本的に異なるかを論じた上で、建築関係者の仕事の変化について論じている。
松村秀一
建築雑誌no.1465、日本建築学会 2001年1月、37頁

A Study on the Maintenance of Common and Private Space in Condominiums
排水管更新工事を事例として、一続きの管に共用部分と専有部分が存在する部分の、保全、改修等を誰が、何時、どのように行えば良いのかについての構想・提言を行う。
関栄二
OBT 2000、CIB

坂本・松村研の写真展
今年で10回目を迎える坂本・松村研年末恒例の写真展の紹介。
坂本功
建築技術支援協会

研究者“虎の穴”:災害という実態を見据え都市の安全性を高める
建築学研究者になるためにはという間に対し、専攻を選んだ理由、現在の研究、必要な素質等ついて紹介。
坂本功
東京大学新聞、東京大学 2000年10月3日

F 前年度の補遺

戦後日本に建設された有名建築の残存に関する調査研究
A Study on the Rehabilitation Method of the Multi-famiy Dwellings during Mass Housing Era Part5 A Study on the Differences between the Rehanilitation Works and Newly-built Ones A Study on the Demolition of the Japanese Post-War Architectures
雑誌「新建築」に戦後に掲載された建築物を対象に、当時の設計主体へのアンケート調査で現存等を把握し、その残存形態、跡地利用について実例を通して分析を行った。
脇山善夫
日本建築学会 第16回建築生産シンポジウム論文集85-90頁、日本建築学会 1999年8月

CHS住宅の今後のあり方に関する調査研究
A Research on the Matters to Improve CHS System
制定から15年が経過したCHSについて、物件追跡調査と関連する項目に関して調査を行い、今後のCHSのあり方について述べたもの。
脇山善夫
(財)ベターリビング 1999年8月

キャノピー解体後の現場
A Report on the Building Site after Dismantling of Big-Canopy System
シンガポールで行われた全自動化施工システムによる現場について、全自動化システム解体後、完成に近づいた現場の様子について報告したもの。
脇山善夫
建築の技術 施工、彰国社 1999年8月

シカゴにおけるスケルトン構造の発展 100年前の明期高層ビル
The Development of Skelton Structure System at Chicago-Early developing period of Skelton Structue System
高層建築発展の足掛かりとなったスケルトン構造について、そのシカゴでの発展の背景および展開について述べたもの。
脇山善夫
Glass & Architecture、旭硝子株式会社 1999年8月

マンハッタン超高層ビルディングを容れる2つの枠
Two Frames that make the Shapes Manhattan Skyscrapers
ニューヨークにおける超高層ビル再生工事の記事に続いて、それら超高層ビル建設に当たってその形態を規制する要素である敷地とゾーニング制度について述べたもの。
脇山善夫
リフォーム、テツアドー出版 2000年2月

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