マンション分譲大手の穴吹工務店(高松市)は24日、東京地裁に会社更生法を申請し、受理された。東京商工リサーチによると、負債総額は約1403億円(3月末現在)に上る見通し。急速な需要低迷や販売価格の低下で資金繰りが行き詰まった。創業家出身の穴吹英隆社長の解任も決め、新たな体制で再建を目指す。
穴吹工務店は1905年創業。78年から自社ブランドの分譲マンション「サーパス」シリーズを展開。用地取得からアフターケアまで手がける施工・販売一体型の事業で積極的な拡大路線を敷いた。07年には5037戸を供給し、年間供給戸数で業界1位となった。
だが、その後は過剰な在庫を抱えて資金繰りが行き詰まり、08年秋のリーマン・ショックとその後の景気後退で業績が悪化。09年3月期の連結決算は、売上高が1760億8100万円、純損失が138億3400万円で、2期連続の赤字となり、従業員削減やグループ企業の再編などを進めていた。
同社では、穴吹社長が自分以外の取締役11人全員を解任する議案を11月上旬の臨時株主総会にかける予定だったが、直前に撤回するなど、再建に向けた体制作りが混乱していた。取締役らが創業家の株主責任を問う内容を含む抜本的再建案を提案したことが発端と見られていた。