ブログなんでまだ世の中に無かった今から９年も前のことなんです。
あまり事細かく書いてしまうと
狭い世界での有名人でもあるその人を探せ出せたりするので
ぼかしぼかし書いていこうと思います。
そのときの私はそれまで生きてるうち一番の危機に直面してまして、
手を尽くせるだけやっても運命だけは変えることが出来ず、
藁をも掴む思いで初めて（到ってマジメな）メーリングリストなるものに入りました。
そこでは毎日同じ悩みを抱えている者同士がメールを投稿し合っており
一週間ぐらいしてせっかく入ったのだからと
教えて欲しいことを２点と、毎日押し潰されそうな気持ちでいることを恐る恐る書いて
返信が来ることを期待しながら、その晩は眠りにつきました。
翌朝になってパソコンを開いたら
驚いたことに知らないメールアドレスの人たちから３通もメールが届いていました。
どれもメーリングリストから外れて私個人宛で
皆同じ経験をしてきた方々で、どれも質問への丁寧な回答と
見ず知らずの私を労ってくれる長い長いメールでした。
世の中にこんなことってあるんだ、って朝から思い切り泣きました。
仕事から帰ってきて、各々の方にお礼のメールを３時間ぐらいかけて書いて
翌日になったらそのうちの一人の方からまたメールが届きました。
嬉しかったですねえ。女の人だったし、そんなこと初めてだもの。
それからその人とメールをやりとりするようになったんだな。
その人は仕事を辞めてセラピストになるため大学に入りなおして勉強中の身で、
毎日疲労困憊していた私にとっては
その人の存在は大げさではなく優しい女神様のように思っていました。
当初の悩みとは全然関係のない長電話も何回かしたな。
会ったこともないのに、姿形さえ知らないのに楽しかった。
２ヶ月ぐらいして
「今度パネルディスカッションをやるので是非来て下さい」とメールに書いてありました。
パネルなんとか、って正直私にはよくわからなくて
それよりも現実に会う、って方が期待よりも何だか怖いような気持ちがあってね。
その人が何をするわけでもないのに、一体何が怖かったんだろう。
当日も会場のホールのまわりを緊張のあまり何度も行ったり来たりして、
しばらくの間入るのを躊躇してしまったもんな。
受付で名前を書いて中へ入ろうとしたら、スタッフの方が来て
思わぬことに「○○からお預かりしています」とスタバの手提げ袋を渡されて。
何だろうと中を開けると
心労から眠れなくなっていた私へのサプリメントと
その人が大切にしていた小冊子が入っていました。
オレ手ぶらで来たのにこんな貰っちゃっていいんだろうか・・・
遅れて会場へ入ると、立派な方たちと一緒にその人は壇上に座っていました。
メールと電話だけじゃわからない細身ですらっとした人。
「ああ、この人があの人だったんだ・・・」
その人はパネルディスカッションで物怖じすることなく自分の経験を話して
その日一番のヒロインになっていました。
終わってからは大きな花束をもらったり、抱きついて泣いてる人もいたりで
１５分ぐらい待っても全然回りの人が減る様子は無く、
せめて挨拶ぐらいはしたかったものの、これはオレなんかが出る幕じゃないなと
残念無念諦めて帰ることにしました。
そしたら
その人が壇上から人を掻き分けて、帰る私を追いかけてきたのです。
「○○さんですよね？上から見ていてきっとあの人だって思ってました」
すごく嬉しかった。
誘ってくれたのに帰ろうとしたバツの悪さもあったけれど、
１００人以上いたんだよ？
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この話しにはもちろん続きはありますが、
いい加減書くのに疲れたので（笑）、中途半端なところでオシマイにします。
誰も読んじゃいないかな。ま いいや。
それからその人は顔写真入りの連載コラムを書くようになって
後々記事の載った雑誌を眺めながら、ふーんすごいなあなんて思ったりして。
今週の
My Favoritesは映画“You've Got Mail”の主題歌Carole King“Anyone at All”。
映画は面白くなかったですが、この歌は好きなんだよなあ。
来年早々、武道館でCarole KingとJames Taylorのジョイントライブがあるんだってね！
こりゃあ何を差し置いても行かなきゃだな。
誰か一緒に行ってくれる人どこかにいないかなあ・・・
いつもこっそり読んでます。