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<05.2.11(金)第10回向山型授業作りセミナー社会科対決授業案>
日本人の気概、日本人の素晴らしさを伝える社会科授業
 台湾の発展にかけた日本人の気概  



大恵信昭(TOSS岡山サークルMAK)    
    (TOSS香川サークルおりーぶ)  

戦前、日本が統治した台湾。未開の地だったこの地の発展に、多くの日本人が尽くしている。
そして、それらの遺産は今も受け継がれ、この国に貢献している。

本授業では、特に日本語教育の功罪を問う。
現地の状況、法律、現在の台湾人の認識から、明らかにしていく。

この地域の人々に、日本人が感謝されている事実に、子どもたちも感動するだろう。
日本人の気概、日本人の良さを子どもたちに伝える。


@授業の実際
1.日清戦争後、日本が統治した台湾
 台湾です。日本も、かってこの地をおさめました。

2.日本語教育の功罪を問う(@共通の言語がなかったという事実)
 様々な事をしています。その中の一つに、日本語教育があります。
 台湾の人に、日本語を教えたのです。
 みなさんに聞きます。

発問1 日本語教育について。台湾の人にとって、良いことをしたと思いますか。どちらかと言えば悪いことをしたと思いますか?手を挙げなさい。


挙手した分布を確認し、悪いと挙手した人に理由を聞く。

 台湾先住民、言語分布を提示する。
 当時の台湾は、共通の言葉、文字を持っていません。隣の部族との会話も困難でした。日本語が普及した後、この土地全体で、言葉が通じるようになったという事実があります。

2.日本語教育の功罪を問う(A強制はあったのか?法律から考える)
しかし、いかに便利になったとはいえ、強制されていたら良いとはいえないでしょう。

発問2 日本は、台湾に日本語を強制したのでしょうか? 何を調べたら分かりますか?

「法律」である。

台湾教育令(1922年発令)を提示する。
「日本語を常用する者の初等教育は、小学校で」
 日本語を常用しない者の初等教育は、公学校で」の記述を示す。
 「日本語をいつも使わない人が現に存在し、その存在も認められていた」と言えるかもしれません。
 
2.日本語教育の功罪を問う(B現在の台湾人はどう考えているのか?)
 現在の台湾の人はどう考えているのでしょうか?
 台湾中学校歴史教科書の表紙を提示する。台湾の中学生全員に使用されている、歴史の教科書です。日本語に訳された物があります。

発問3 日本語教育について、どんな記述がされていると思いますか?予想してノートに書きなさい。

聞いた後、記述を紹介する。

 日本植民統治の末年に日本語を理解する人は、75%を越えている。
 しかしながら、日本語はとくに台湾人の生活言語になったわけではな
く、台湾を「二言語併用」の社会にしたというだけにすぎない。台湾人
は終始日本語を外国語と見なしていたため、それの習得は同化を意味し
ていない。日本語はかえって、台湾人が近代的知識を吸収するための主
要な道具となり、台湾社会の近代化を促進したのである。
 台湾国民中学歴史教科書「台湾を知る」P88〜P89(2000年3月発行)


3.台湾の前総統、李登輝の発言
学校、病院、鉄道の写真を次々と提示する。
語り1 台湾が日本領だった時代、この地域の発展に力を注ぎました。
 病院、ダムを建設し、鉄道などのインフラを整えたのです。

台湾の前総統、李登輝氏の言葉です。
 「台湾が今のように経済発展できたのも、ひとえに日本、日本人のおかげである」
 さらに、言っています。
 「私は22歳まで日本人だったと誇りを持って言える。日本が台湾におこなった事実を、日本の子どもたちに正しく伝えたい」と。
 授業を終える。

Aおもな参考文献
「台湾論」               小林よしのり著  小学館
「台湾を知る 台湾国民中学歴史教科書」 国民編訳館主編 雄山閣出版
「李登輝氏学校の教え」      小林よしのり 李登輝著 小学館 
「台湾の主張」         李登輝著 PHP研究所
「台湾之子」               陳水扁著 毎日新聞社
「台湾は日本人がつくった」        黄文雄著  徳間書店
「韓国人の『反日』台湾人の『親日』」    黄文雄著  光文社
「金美齢の直言」 金美齢著 ワック出版部
「台湾論と日本論」 謝雅梅著  総合法令
「台湾人と日本人」 謝雅梅著  総合法令
「日本に恋した台湾人」 謝雅梅著  総合法令
「第四の国難」日本崩壊の地鳴りが聞こえる」前野徹著 扶桑社
「新歴史の真実 祖国日本に、誇りと愛情を」前野徹著 経済界
「台湾人と日本精神 日本人よ胸を張りなさい」 蔡火昆燦著 小学館文庫
「台湾と日本 交流秘話」          許国雄監修 展典社
「いま中国はこうなっている」 宮崎正広著 徳間書店
「李登輝伝 新台湾人の誕生」         角間隆著  小学館文庫
「台湾人のまっかなホント」  宮本隆/蔡易達著 マクミランランゲージハウス
「現代台湾を知るための60章」       亜州奈みづほ 明石書店 
「中華帝国の解体」               黄文雄著 亜紀書房 
「台湾の歴史」 日台交渉の300年」   殷弁凡編 藤原書房
「道徳・ボランティアの授業第8集」  TOSS岡山サークルMAK




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