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「エコタウン」へ、アシスト自転車共用…大阪「彩都」で12月から

 電動アシスト自転車を朝夕、駅までの通勤・通学用に貸し出す一方、昼間はレンタサイクルとして利用してもらう事業が、大阪府北部のニュータウン「彩都」(大阪府茨木、箕面両市)で12月から始まる。駅などの公共施設で電動自転車の共同利用が事業化されるのは珍しく、二酸化炭素(CO2)削減を目指す「エコタウン」の取り組みとして注目を集めそうだ。

 彩都では、大阪府や阪急不動産など15団体でつくる彩都低炭素タウン推進協議会が、茨木市の大阪モノレール彩都西駅に電動自転車24台を置き、9月から共同利用の社会実験を開始。

 11月末までの予定だったが、「ペダルが軽く、通勤時間も短くなった」「値段が安い」などと好評で、電動自転車の貸し出し管理システムを考案したフルタイムシステム(東京)が事業化を決めた。

 貸し出しや返却はすべて無人。駅のロッカー内に自転車の鍵とバッテリーが入っており、会員証があれば利用できる。月単位の定期利用(2000円)は、通勤・通学用(午後7時〜翌日午前8時)と昼間向け(午前8時〜午後7時)の2通り。1回200円の一時利用もある。現在、会員は約50人。

 同社によると、電動自転車の共同利用は、自動車からの乗り換えでCO2削減が見込めるとして、ほかに全国4か所の公共施設で実験中。彩都では今後、鉄道などのICカード乗車券での貸し出しも行い、利用者拡大を図るという。

2009年11月24日  読売新聞)
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