FNN世論調査 内閣支持率62.5% 平野官房長官「共感を持っていただいていると思う」
FNNの世論調査では、「事業仕分け」が高い評価を得た一方、普天間問題などでは、厳しい評価もあった。
また、政権を左右するキーマンについて尋ねると、豪腕幹事長が首相をはるかにしのいだ。
23日、民主党の小沢幹事長は「きょうは(石を)殺されないようにしたい」と述べた。
小沢幹事長が弱気な発言をした相手は、弱冠20歳の女性だった。
囲碁好きで知られる小沢幹事長は、豪腕の異名を持つ女流名人と剛腕対決に臨んだ。
解説者は「(小沢幹事長は)碁はすばらしいの。人柄そのものでね、正々堂々で王道を行くっていうやつですよ」と話した。
機を見て一気に攻めた小沢幹事長だが、終盤でミスし、頭をたたいて悔しがった。
およそ3時間の熱戦の末、4目差で敗れる結果になった。
小沢幹事長は「これ、切れるかと思って間違えちゃった。勘違いしちゃった」と語った。
碁盤の上では下手を打った小沢幹事長だが、国民が政権最大のキーマンに選んだのは、小沢幹事長だった。
鳩山首相を大きく引き離しての1位。
これは週末、FNNが行った世論調査の結果で、鳩山内閣を「支持する」人は62.5%と10月より1.6ポイント上昇した。
23日午後7時半、平野官房長官は「霞が関の中で見えていなかった部分が、国民の目線でやっているということが、やっぱり国民の皆さんの共感を持っていただいているんだと思います」と述べた。
しかし、普天間基地移設問題や、日本郵政社長への元大蔵次官の起用では、「評価しない」が過半数を占めた。
自民党の山本一太議員は「もし、この事業仕分けっていうものがなかったら、民主党政権の支持率、鳩山政権の支持率、おそらくもう5割を切っていると思います」と述べた。
24日から始まる事業仕分け後半戦、それを前に「仕分け人」たちは、仕分け先の自衛隊の広報施設を視察した。
蓮舫議員は「どこから来たの」、「おもしろい?」と男子学生を質問攻めにした。
自衛隊に関心のない人たちへ興味を持ってもらうとして、入場を無料にしているこの施設は、ミサイル発射のシミュレーターなどを体験でき、2010年度は年間2,000万円の予算を要求している。
蓮舫議員は「よりもっと広報の影響、効果を高めるという形で、自己収入を上げるやり方も民間の手法に学ぶべきところはあると思っています」と語った。
この事業仕分け、88.7%の人が行政の「無駄の洗い出しに役に立つ」と高評価、さらに「関心が持てる」が79.1%にも達した。
これに対し、担当大臣の仙谷行政刷新担当相は「すごいね。縦割り構造がはびこって、省益中心主義っちゅうか、省益至上主義がこんなになってしまったんですよ。謙虚にかつよりなんていうかな、真っすぐにやるべきだなと思ってます」と述べた。
しかし、「権限や責任がはっきりしていない」と思う人は7割近くにも達し、「議論の進め方は適切だと思わない」人は4割を超えた。
課題も山積する中、臨時国会も終盤、民主党はどんな次の一手を打つのか、その大局観に熱い視線が注がれている。
(11/23 23:51)