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23日午前5時55分頃、大分市萩原3丁目の市道交差点で、緊急走行中のパトカー2台が出合い頭に衝突し、両車ともフロント部分が大破。4人の警察官は、あばら骨にひびが入るなどのけがを負ったが、命に別条はないという。大分県中央署では、パトカーの速度など双方から事情を聞くなど、事故原因を調べている。
パトカー同士による衝突事故は、緊急走行中に起きた。大分県中央署によると、1台は同県都留交番の巡査部長(55)が赤色灯をつけ、サイレンを鳴らして走行。もう1台は同県高城交番の巡査(24)が、赤色灯はつけていたが、サイレンは鳴らさずに走行していた。ともに1台2人ずつ乗車していた。
事故現場は信号機付きの交差点で、高城交番のパトカーは北から南へ、津留交番のパトカーは西から東へと交差点に進入し、衝突した。両車ともフロント部分を激しく損傷し、自走不能の状態となった。高城交番のパトカーは衝突後、1回転して右のリア(後方)部分が電柱にぶつかったという。
この事故で、都留交番のパトカーを運転していた巡査部長のあばら骨にひびが入り、あごも負傷。同乗していた巡査(23)も鼻の骨を折るなどのけがを負った。同署は速度や、どちらが青信号だったかなど調べている。
両車は、大分市桃園の団地で発生した窃盗事件の現場へ向かう途中だったが、パトカー同士の事故の連絡を受け、ほかの警察官が代わりに現場に向かった。団地に住む住人が、室内に何者かが侵入した形跡を見つけ、110番通報したもので、すでに犯人は現場にいなかったという。
大分中央署の井余田隆副署長は「このような事故を起こして残念。署員への指導を徹底したい」と話した。
(2009年11月24日06時02分 スポーツ報知)
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