日田市は来年4月から、JR日田駅前のバスセンターを発着点として三隈川南側などを回る市内循環バスの運行を計画している。24日の臨時市議会に小型低床バス2台(3555万円)の購入議案を提案する。コースの詳細などは12月1日の市地域公共交通会議で決定する。
市内には、バスセンター-豆田町-隈町-サッポロビールを結ぶ観光客主体のコースに一部地域の生活路線を加えたコミュニティバス(1台)があるが、市民の足としては不足している。
今回導入する循環バスは、生活路線にシフトした。バスセンター-中心商店街-玉川バイパス-銭渕町-三隈大橋-元町などを回るコースと逆向きコースで1日各10本運行し、バス停は24カ所。運賃は初乗り140円、上限200円を想定している。
定員25人の小型低床バスを導入し、日田バスに運行を委託する予定。国交省の地域公共交通活性化事業の補助(2分の1)を受ける。順調なら運行エリアを拡大する。一方、従来のコミュニティバスについては赤字運行(20年度の一般会計補てん額は760万円)が続いており、廃止も含め検討する。【楢原義則】
毎日新聞 2009年11月23日 地方版