ID3タグ

これまで述べたように、MP3ファイルはサイズを小さくできて音質的にはそう落とさずにすむという利点があります。そしてさらに便利な仕組みがあるのです。何かというとファイル自体にタイトル(曲名)・アーティスト名・アルバム名・ジャンルなどの情報を格納できる領域があるのです。この情報を「ID3タグ」情報といいます。

ID3タグを登録しておくと、ほとんどのMP3プレイヤーが対応しているのでプレイヤー本体やプレイリストでファイル名でなく、「アーティスト名-タイトル」という形で表示されてわかりやすくなります。ぜひ登録しておきましょう。

Winampを例に説明してみましょう。プレイリストの「タグを入れたい曲」の上で右クリックして「ファイル情報」を選択します。

上の四角で囲ったところにタイトルや他の情報を入力して、更新ボタンをクリックすればOKです。ID3タグにはID3v1とv2の2種類があります(って他にもあるのですが、まあ置いといて…)。違いは、v2の方が入力できる文字数と入力情報の種類が多いことです。長ーい名前のタイトルやロックバンド名なんかがたまにありますよね。そういう時はv2の方がいいでしょう。自分の好みで使い分ければいいと思います。ただ、v2に対応していないMP3プレイヤーもありますのでv2を設定する場合でもv1も一緒に必ず登録しておきましょう。

ただ1枚のCDから全曲MP3化した場合は、上のやり方では同じアーティスト名やアルバム名を何度も入力しなければならずちょっと面倒ですよね。そんな時に便利なソフトがありますので紹介します。

ID3タグ入力ツール
ソフト名SuperTagEditor
作者MERCURYさん
入手先http://www5.wisnet.ne.jp/~mercury/
種別フリーウェア

一見Microsoft Excelみたいに見えますね。でもそのとおりなんです。SuperTagEditorはID3タグをエクセルに似た感じで入力・編集できるので非常に便利です。

まずメニューバーの「ファイル→フォルダを開く」で、MP3ファイルの入っているフォルダを選択し読み込みます。次に1曲だけアルバム名を入れてそのセルからコピーしたいセルまでドラッグします。そして右クリック⇒下方向へコピーを選択します。

すると上図のようにドラッグした全てのセルにコピーしてくれるんです。アルバム名だけでなくタイトル・アーティスト名・ジャンルなど全ての列で行なえます。これでかなり楽になりますよ。(うまくいったら、メニューかツールバーで「タグ情報を更新」するのを忘れずにね)

あとSuperTagEditorには他にも大変便利な機能が備わっています。ファイル名⇔ID3タグ情報の変換ができたり、Winampを制御して曲を聴きながら確認できたりします。ぜひ一度使ってみてください。使い込むうちにその便利さが実感できます。