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【すごいぞ!ニッポンのキーテク】110万ボルトのパワーを送電 (1/3ページ)
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今年5月、東京電力などの110万ボルト超高電圧(UHV)送電線網技術が、国際電気標準会議(IEC)で国際標準として認められた。日本の技術が国際標準化機関の“お墨付き”を得て世界規格となる例は珍しく、技術の優位性が実証された。UHVは日本で現在運用している55万ボルト送電線に比べ約3〜4倍の大量送電が可能で、送電ルート(回線)削減や送電ロスの低減でコスト削減と省エネが図れる。国際標準化によって世界に普及すれば、地球環境の保護にも貢献すると期待が高まっている。
30年間の開発努力
UHVは将来の電力需要拡大に対応し送電網の効率化や送電ロスの低減を図るため、昭和40年代から電力中央研究所などと共同で技術開発してきた。約30年かけた開発と国際標準化の道のりは平坦(へいたん)ではなかった。
メーンとなる送電線の開発を担当した電中研は53年から本格的な実験をスタートした。電圧を2倍にしても耐えられる電線の開発や鉄塔の小型化、周辺環境や落雷による影響などを調査。「60年までに実用化レベルに達した」(電中研)。その後、東電などが変圧器や遮断器など周辺機器の開発に乗り出し、平成に入りようやく実用化のめどをつけたという。
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