塚地武雅　テレビ朝日の刑事ドラマからまた出た名バイプレーヤー

　名脇役列伝にもうひとり――。テレビ朝日の刑事ドラマでは「相棒」の六角精児、「交渉人」の城田優など、必ずといっていいほど名引き立て役を輩出するが、今回は「交渉人シーズン２」に新登場した「ドランクドラゴン」の塚地武雅（３７）か。

　現在放送中の米倉涼子主演のドラマ「交渉人２」で塚地は、捜査１課所属の人情味あふれる音オタクの特殊捜査官を熱演している。小太り、特殊能力という異色のキャラクターは、緊張感あるドラマの中の“オアシス”のような存在だ。来年２月公開の映画版「交渉人」にも塚地は出演する。

　そもそも芸達者で有名。０７年に初代の芦屋雁之助から引き継いだ「裸の大将放浪記」シリーズでは、大将そっくりな体形が買われて主役を演じた。もちろん、「ドランクドラゴン」としても相方の鈴木拓（３３）と「はねるのトびら」（フジテレビ）にレギュラー出演。毎週、トボケた笑いで受けている。さらに――。

「塚地は俳優としての出演ギャラも相方の鈴木と完全に２等分している。鈴木は仕事がなくてヒマ。週に３日はジムに通って体を鍛えています。それ以外の日は東京湾でシーバス（スズキ）のルアー釣り三昧で、最近トレーニングのし過ぎで腰を痛めたというのに、面倒を見ているんです」（事情通）

　何でもこなせるし、人もいいバイプレーヤー。塚地人気は息が長そうだ。

（日刊ゲンダイ2009年11月20日掲載）