/小学校/総合/環境/EM/生ごみ/ぼかし  TOSSアンバランス福島 冨田元久


失敗しないEM生ごみ処理
布石編回収編熟成・発酵編/埋め戻し編/活用編

 EM生ゴミ堆肥は、土とよく混ぜて使うことがポイントである。大量に固まった状態で土に入れると、酸素不足と水分過剰で酪酸菌が優先し不快臭を発することがある。

 私は、一度大失敗をした。
 バケツが、どれもいっぱいになり、今日の給食の残飯を入れるバケツがない。
 そこで、プランターを使って「EM生ゴミ」を土に戻すことにした。
 まず、プランターに土を少し入れて、その上に「EM生ゴミ」をたっぷりいれた。そして、その上に土をかぶせた。
 本の説明通り、「土」と「生ゴミ」の「サンドイッチ」を作ったつもりだったのである。
 ところが、しばらくしてみるとうじ虫が発生し、いい発酵臭だった「EM生ゴミ」が、ひどいにおいになっていた。その原因がしばらく分からなかった。
 しかし、「EMでつくる家庭菜園」((財)自然農法国際研究開発センター)のP26に次の文章を見つけ、謎が解けた。

 大量に固まった状態で土に入れると、酸素不足と水分過剰で酪酸菌が優先し不快臭を発することがあるからです。 

 そして、次のような文章も見つけた。

 EM生ゴミ堆肥は、土とよく混ぜて使いましょう。 

 この通りやってみたら、今度はうまくいった。もし、「サンドイッチ」をつくるなら、 

 「具」がたっぷりの豪華な「サンドイッチ」はだめ。 

 ということである。「具」が少ないオーソドックスな「サンドイッチ」ならば、土と混ぜなくともいいのだと思う。
 プランター1つに15gの「EM生ゴミ」を入れようとしたための大失敗であった。
 今は、畑に埋め戻しているので、次のことを意識しながら、穴を掘っている。

 微生物は、地表から30センチくらいまでのところに住んでいる。  

 そして、スコップでおおざっぱに混ぜてから、土をかぶせている。
 なお、私は、念のため次のようなことをした。

 腐敗させないために、1週間くらいは、雨や水をかけないように、ビニルなどで覆っておく。 

 1週間して、ビニルシートをとってみると、土の表面に白いかびのようなものが生えていた。これは、EMの中の糸状菌が増えたものである。大成功であった。
 ビニルシートをかけなくとも、次のようなことはしなければならない。

 すぐに植えると発芽障害を起こすことがあるので、1週間くらいおいてから、種をまいたり、苗を植え付けたりする。