EMを知ろう!

・子ども達は驚きの声、歓声をあげていました。資料希望はこちらへご連絡ください。

・4年生を対象に授業しました(2006(平成18)年12月21日(木)実施)。

サイクル図及び大まかな授業の流れは向山先生が原実践です。(参考・引用文献『EMサイクル図の授業―新潟中条小でー』向山洋一著 明治図書)

作者名:柴原由直

「ちょっと変わったお水を持ってきました。」EM(X)を示し,実際に少し飲んでみせる。

「後で,これに興味を持ってくれたらなと思います。」

①環境問題にはどんなことがありますか。→地球温暖化、ダイオキシン、水質汚濁、空気汚染、オゾン層破壊、ごみ問題、自然破壊(森林伐採など)

 

②なぜ大変な問題なのですか。

1 生物がいなくなる。

2 人間もいなくなる。

 

③だから大問題なんだね。地球…。その中にいる自然と私たち人間の関係を分かりやすく書いてみます。自然の中から,私たち人間に必要なものを取り出して役立てています。これを資源と言います。そこから,役立つものを作り出して,私たちの生活に役立てます。これが製品。しかし,製品を作り出した時に、一緒にあるものが出ちゃうんですね。私たちが製品を使い終わります。すると,また何か出ちゃうんです。じゃあ,ここに(空欄)に入る言葉は何ですか。相談してごらんなさい。(結構すんなりと書けていました。1学期の社会の学習がいきていたようです。)

 

④ゴミですね。自然の中から資源を取り出し,それを製品にする。作る時にゴミが出る。でも,これが自然にもどっていれば問題ないんです。これが輪っかになって,ぐるぐる回っていれば問題ないんです。ぐるぐる回るのをサイクルって言うんですが,このサイクルがどこかでプッツンしているんです。それでは,この図をノートに写して,プッツンしているところを全部バツ付けてごらん。

 

⑤これがぐるぐる回っていれば問題は無いのですが,現在これは解決できないのです。解決できないとどうなるかと言うと,「生物がいなくなる」「人間もいなくなる」んですね。それで,ここのところに道を作った。これを何と言う?→「リサイクル!」

リサイクルですね。この道は太いんですか?→「細い!」

細いんだよね。だから,ほんのちょっと長生きできるだけなんだ。

 

⑥どうやったら解決できると思いますか。周りの人と話し合ってごらん。→「ごみを減らす」「無駄遣いしないようにする。」「物を大切にする。」→そう。みんなが言っていることはとっても大切なんだ。でもそれで解決したらこんなに大問題にはならないんだ。これができればみんな悩まないんだ。いや、これでは解決できないから大問題なんだ。世界中のみんなが悩んでいる。先生と一緒に考えていこうな。→「う~ん…。」(ここは大いに悩ませました。世界中が頭を抱えている問題なのです。)ところが暫くして…。Aさんが口を開きました。「ごみを無くす!」(先日のゼロエミッションの学習が頭に残っていたようです。すばらしい!「ごみを減らす」と「ごみを無くす!」は似て非なるもの!発想が全く違うのです!哲学が違うのです!私は無言でうなずきました。)

 

⑦地球上の生物を大きく3つに分けると,一つ目,作ると言う作業があります。通常これは植物が担当しています。次にこれを使うと言う作業があります。これは動物です。中でも一番使うのが……人間です。そして,最後にもう一つ,戻すという役割をするものがあります。これが微生物ですね。この微生物は,他のものを変化させてしまう魔法の力を持ってるんだ。

 

⑧人間は昔から,微生物と仲良しでした。例えば,なっとうはナットウ菌,味噌とお漬物は酵母菌,パンはイースト菌,ヨーグルトは乳酸菌。このように,微生物が生活を豊かにしてくれていたのです。

 

⑨微生物はこのようなこともします。これは,土の中にちくわを埋めておいた絵です。深さが違って,地表から10㎝,30㎝,50㎝の深さに埋めました。らどうなるか。10㎝のはほとんど跡形も無い。30㎝のはまだちょっと残ってる。50㎝のは、かなり残ってる。こういう風に微生物は戻す仕事をしているのです。そして,地面に近いところにたくさんいるのですね。それが,農薬をまいたらどうなる?→「微生物死んじゃう」→微生物も死んでしまうんだよな。

 

⑩この微生物をもっと人間の役に立つようにできないかと研究した人がいました。琉球大学の比嘉照夫先生です。先生が最初に飲んだこれ,EMっていいます。これを使うとどんなにいいかと言うと,たとえば農薬の変わりに畑にまく。すると,作物が病気にならない,人間にも安全だ。しかも,こんな大きく育ったり,たくさん実がなったりするのです。→「(きゅうりの葉っぱを見て)でけ~~」→実は今日、精米しに行く玄米もこのEMを使って育てられたものなのです。→「うわ~~!」「すげ~~!」→さらに,水の中に入れて放っておくと,水がきれいになるのです。沖縄の具志川図書館では,トイレの水をEMできれいにして花壇の水やりに使っています。

 

⑪このような,微生物に協力してもらって,環境問題を解決していくことは,大変重要な解決方法の一つだと思います。日本で作られたこの方法は,先生はノーベル賞級の大発明だと思います。こういう解決方法もあるのだと言うことをみんなに伝えたかったのです。生物がいなくなる。人間もいなくなる。そういったことを解決するかもしれないと言うことを知っておいてください。

 

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