赤い


彼はある民家に泊まらせてもらうことにしました。ある家に行くとおばあさんが一人で暮らしているようで、空いている部屋がたくさんあるらしく、快く承諾してくれました。しかしそれには一つ条件があり、それはぜったいに隣の部屋をのぞいてはならないということでした。その日の晩、彼は眠りにつくころ、どうしても隣の部屋が気になってしまい鍵穴からのぞいてしまいました。するとなかで女の子がダンスの練習をしていました。翌日彼はそのことをおばあさんに話すと、それは自分の娘だといいました。その日も彼は泊めてもらうことにしました。その日の晩彼はまた隣の部屋をのぞくと部屋は赤く、何も見えませんでした。次の日彼はそのことをおばあさんにはなすと、おばあさんの娘は実はなくなっていて、その子の眼はウサギのように赤かったようです。・・・そう、つまり彼がのぞいたとき部屋が赤かったというのは娘も向こう側からのぞいたから・・・