人形


「道、間違えたかなぁ?」と、友達と顔を見合わせ、おそらく工事中だと思われる脚立に座った人に「道合ってますよね?」と尋ねました。が、しかし、その人は無言です。 私は「ねぇ!」と言いながらその人の足をつかみました。上は暗くて足しか見えません。それでも何も言わないどころか、触った感じがなんかスカスカだったのです。 「えっ…。何これ…。」と驚く私に友達が、 「人形だよ。やっぱり道まちがえたんだ。早く行こう。」とせかすように言いました。 道を間違えるもなにも順路どうりに来たのになぁと思いながらも、友達に言われるまま先の道に進みました。 その時後から「ギャーッ!」と言う声が聞こえました。 友達の弟の泣き声です。私たちが急いで戻ると、さっきまであった脚立とその上に座っていた人がいなくなっていました。ほんの一瞬しか経ってないのに。弟に聞いてみても、「何も誰もいなかった。」と言うだけでした。あれはなんだったのだろう…。