2009/11/20(金) 09:44:43 [国籍が問われる政治家]

拉致被害者の名を知らず、読めず

20091120004 
千葉法相に日本人拉致事件で“追試” 知らなかった被害者の名前
 千葉景子法相は19日の参院法務委員会で、拉致実行犯である辛光洙(しんがんす)元死刑囚による被害者の名前を問われ、「原敕晁(ただあき)さんと承知はいたしております」と答えた。17日の衆院法務委で同じ質問に答えられなかったため再質問されたもので、法相は“追試”を何とかパスした形だ。森雅子氏(自民)の質問に答えた。産経新聞紙面(切り抜き)11月20日朝刊(5面)より参照のため抜粋引用/写真は産経新聞の同記事より参照のため引用

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拉致被害者の名前を読めなかった千葉景子法相

 日本の治安を守り、国民の安全と生命と財産を守るべき、その最たる立場にある法務大臣が、拉致被害者の名前を知らなかった。棚橋泰文議員の「被害者のお名前は判りますか?」、との質問に即応できず、後ろの秘書官から渡された資料を見ながら答えようとするが、「原さん」という苗字しか読めず、名前を読めなかった。表題(記事)にも、「自民党の棚橋泰文氏が辛元死刑囚による被害者の名前を質問した。千葉氏は秘書官に紙を手渡されたものの、原さんの「敕晁」という名前を読めずに「原さん」とだけ答弁。棚橋氏の追及を受け、再び秘書官の助けを借りて原さんのフルネームを答える場面があった」とある。

 そもそも、この千葉氏は、9月の産経新聞の紙面インタビューでも同様の質問を受けているはずで、ご自身が助命嘆願書に署名した拉致実行犯の名前の他に、被害者の名前もそこで聞いているはずだが、しかし、当該の質疑でも、秘書官から資料をもらうまで名前を云えなかった。ということは、拉致被害者のことは、この法務大臣の念頭には存在していないのかもしれない、と拝察できる応答である。以下に、動画の当該部分を参照させていただきたい。
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棚橋議員と千葉法相の質疑応答

 表題に示されている17日の質疑応答(衆議院法務委員会)について、棚橋泰文議員と千葉景子法相のやりとりを収めた動画がある、と読者からお知らせいただいたので、動画とともにその内容を、その部分のみではあるが、小稿にを紹介させていただきたい。 (以下、テキスト化して転記)

棚橋議員: 先ず冒頭、大臣にご注意申し上げたい。定刻に来ていただけませんか。時間励行は社会人の最低限のマナーだと思われますが、どう思われますか?

千葉法相: 時間、若干遅れましたことを大変申し訳なく思っております。これからきちんと時間を守らせていただきます。

棚橋議員: シンガンス(辛光洙)。何をした男かご存知ですか? 何をした男か教えてください。

千葉法相: はい、あの私は、ええ・・拉致の・・、を行った、ええ・・、まあ被疑者というふうに認識しております。

棚橋議員: 被害者のお名前判りますか?拉致被害者のお名前は?

千葉法相: (秘書官から渡された資料を見ながら) ええ、これにつきましては、ええ・・原・・さんと私は承知をいたしております。

棚橋議員: 下のお名前は?

千葉法相: (資料を見ながら) 原・・ええ・・、ちょっと待ってください。すいません、ちょっと・・(と右手を小挙げして「タイム」を要求)。秘書に聞きに行く。

20091120001 
拉致被害者の名前が読めない(動画より)
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棚橋議員: 大臣、どういうつもりなんですか? あなたは北朝鮮の工作員で、原さんを拉致したシンガンスの釈放を要求したんではありませんか。しかも、その日本人のお名前すら、先ず、後ろから秘書官から紙をもらわないと名前が判らない。下の名前がお読みになれない。それであなたは治安を担当する大臣なんですか? 私は、大きな憤りを覚えますし、あたなは拉致の被害者や家族、国民にどうお詫びをするんですか?

千葉法相: ええ、私は、決して、ええ・・拉致被害者のみなさん、ええ・・国民1人1人の命と安全、それについては最も大事なものだと認識いたしております。先ほど、あの・・名前を・・失言させていただきましたけれども、「はらただあき(原敕晁)さん」でございます。ええ・・私は、ええ・・これについて、ええ・・嘆願書というものに、あ・・署名をしたという指摘をいただいております。ま・・これについては、今、かなり前のことなので定かではございませんけれども、韓国の民主化運動の・・ええ・・に対して、ええ・・活動をしていた、そういうみなさんを救済をする。こういう趣旨のもとでの嘆願書に私は署名をしたのではないか、と認識を致しているところでございます。ま・・それについて、ええ・・この拉致被害者の、拉致犯人がそこに入っていたということについて、私もそこまで、その当時、しっかりと・・おお・・考えていなかった。あるいは、その中に含まれていることについてよく調査をさせていただかなかった、ということについては、大変、不注意であったというふうに現在は認識いたしております。

棚橋議員: 不注意程度なんですか? その程度の、署名が大臣の署名なんですか? シンガンスというのは、日本人を拉致したテロリストですよ。そのテロリストを、釈放するという署名をするのに不注意程度でいいんですか。では、これは撤回しないんですね? 

千葉法相: その時に、シンガンスだけの署名を私はしたのではないと、おお・・記憶をいたしております。ええ・・沢山の・・

棚橋議員: 撤回するんですか、しないんですか。この質問にだけ答えてください。

千葉法相: それについては、その署名したことについては、事実でございますので、ええ・・今、撤回するということではございません。ただ・・大変不注意であったことについては、申し訳なく思っております。

棚橋議員: ちょっと待ってくださいよ。信じられません、大臣。いいですか、(ここで法務委員長が挙手をして発言するように棚橋議員に注意、棚橋氏が挙手をして再び) 大臣、今、シンガンスは、原さんを拉致した人間だと、今判っているわけでしょう。署名を、釈放しろ、と。韓国大統領に向けてあなたは署名をしたんでしょう。今判っているにもかかわらず、シンガンスの分だけでも撤回するつもりはまったく無いんですね。 (以上、転記)
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■ 参照動画: 「平成21年11月17日 衆議院法務委員会 棚橋泰文」

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動画1】【動画2】【動画3】【動画4】【動画5】【動画6
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肝心な日本国民には無関心

 明快な質問をされた棚橋議員の益々のご活躍をお祈りする。なお、表題(産経紙面)によれば、この19日も、森雅子議員(自民党)による同様の質問に対して、「原敕晁(ただあき)さんと承知はいたしております」と答えた。17日の衆院法務委で同じ質問に答えられなかったため再質問されたもので、法相は“追試”を何とかパスした形だ」、とのことだ。事実とすれば、千葉法相ようやく、被害者の名前を言えるようになったことになる。さらに紙面には、「千葉氏は、自身が平成元年に辛元死刑囚の釈放嘆願書に署名したことについては「韓国の民主化運動で逮捕されるなどしたみなさんの署名ということで署名した」と改めて釈明。森氏は「大臣が助命嘆願書に署名した辛元死刑囚が拉致した被害者の名前は承知してください」と諭した」とある。

 不法滞在者の在留許可や闇法案には懸命のようだが、ここでも、先ず国会議員として問われるべき「責」を「韓国の民主化運動」(当時)云々へ転嫁しており、やはり、北朝鮮の、日本に対する国家犯罪と指摘すべき拉致事件については、肝心な日本国民の命を度外視するかのように、無関心な同氏の本性が森雅子氏への答弁、と窺(うかが)える。このような国会議員に、法相が務まるのだろうか。これが切なる問いである。
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■ 主な関連記事:

法務「工作」大臣 2009/10/18 (産経紙の法相インタビュー参照)
横田めぐみさんが45歳に 2009/10/12 

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 闇法案には異様なまでに熱心だけれども、肝心な日本国民には関心がない。このスタンスが事実とすれば、国会議員、および法務大臣の立場を利用し、そもそもの、国民の「安全と生命と財産」および「尊厳」を守るべき政治の基軸を度外視した闇の「収容器」「ATM」へと日本を造り替えようとしているに他なるまい。早期の辞任を。短稿にて。

平成21年11月20日

博士の独り言
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20091120003 
路傍の花 (今日も懸命に)(筆者)
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20091006011
 「桜大和掲示板」 
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