居酒屋で火災、４人死亡　東京・杉並、客ら１２人負傷

　２２日午前９時１０分ごろ、東京都杉並区高円寺南４の２５の４、第８東京ビル２階にある居酒屋「石狩亭」から出火、２階部分計約１３０平方メートルを焼いた。東京消防庁の救急隊が男性４人を救助したが、搬送先の病院で死亡が確認された。警視庁によると、ほかに男性１０人、女性２人の計１２人が重軽傷。死傷者の１６人は店の客や従業員とみられる。

　厨房で調理中に出た火が周囲に燃え広がったとみられ、警視庁捜査１課と杉並署は、業務上過失致死傷などの疑いもあるとみて出火原因とともに、防火態勢に問題がなかったか捜査、関係者から事情を聴いている。

　捜査１課によると、死亡した４人は、３０代の客２人と、４０代と６０代の従業員とみられ、身元を確認中。従業員２人は厨房付近で倒れていた。負傷の１２人は客で、男性は６０代が１人と３０代が４人、２０代が５人、女性は２人とも２０代。

　負傷した店員は搬送時に「厨房から火が出た」と説明。カウンター内側の壁際の焼き場から火が上がった。

　客の男性は取材に「男性従業員がくし焼きを焼いていたら火が出た。天井からつるした布製の装飾品に燃え移り、広がった」と話した。