姫路市が15日に実施した旧市営モノレール車両の一日公開で、会場で無料配布されたパンフレットがネットオークションで出品され、数百円の値段がついている。鉄道ファンらの間で売買されているらしく、市も「こんなに人気があるものなのか」と目を丸くしている。
パンフレットはA4サイズのカラー印刷。両面刷りのA3判用紙を二つ折りにしたもので、表紙には運行当時の写真、中面には車両の簡単な図面や市営モノレールの概略が記されている。職員が計4枚の当時の写真や説明文を張り合わせて作った。また、ファンの心をくすぐろうと運行当時の記念スタンプの復刻版など数種類のスタンプを用意し、パンフ裏面にスタンプ用スペースも設けた。
公開当日は5000部を用意していたが、約1万2000人が来場したためパンフは午後3時半ごろには無くなり、急きょカラーコピーなどで400部を増刷。16日以降も市にはパンフを求める電話が相次いでいた。
オークションには公開翌日ごろから複数の出品があり、19日午後にはヤフーオークションで500円の値が付くものもあった。
市営モノレールは66年~74年に運行され、運行休止後は車両4両が手柄山中央公園内の旧駅舎で保管されていた。市は11年4月に開設予定の展示施設(旧駅舎)で車両2両を公開する予定。【久野洋】
〔播磨・姫路版〕
毎日新聞 2009年11月20日 地方版