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寂しき「知の殿堂」国会図書館関西館 来館1日200人関西文化学術研究都市の中核施設・国立国会図書館関西館(京都府精華町)の来館者数が、減少の一途をたどっている。2008年度は1日平均で200人余り。大阪や京都の中心部から遠いのが原因とみられるが、本を書庫から来館者のもとへ運ぶ機械の運用費が1回あたり900円近くかかるなど、高コストぶりが目立つ。一方で、インターネットで図書のコピーを申し込むサービスの利用は年々増えており、全国有数の蔵書を誇る〈知の殿堂〉は転換点に立たされている。 同館は426億円を投じて建設され、02年10月にオープンした。地上4階、地下4階で、延べ約6万平方メートル。科学技術関連図書や国内外の論文など約1000万点を収蔵し、東京本館(東京都千代田区)にはないアジア情報室には、約3万冊のアジア各国の図書や主要な雑誌、新聞などがそろう。利用は18歳以上で、貸し出しはしていない。将来的な収蔵能力は本館を上回る。 開館前に1日平均来館者を638人と想定したが、初年度は477人で、年々減少。08年度は212人にまで落ち込んだ。JR大阪駅から電車とバスで約1時間半、京都駅からは約1時間という立地が影響しているとみられ、国会議事堂そばの東京本館(08年度1644人)との差は大きい。 来館者減で維持費がのしかかる。 関西館では12億円でコンベヤー式搬送機を導入。来館者の閲覧希望に応じ、図書やDVDなどを地下2〜4階の書庫から地下1階のカウンターに送る。年間維持費は5000万円前後。同館は「人力では大変。搬送機は事務作業にも使う」と説明するが、08、09年度は補修工事もあり、維持費は年約1億円になった。 来館者向けの搬送機の利用回数は、02〜08年度は1日平均355〜441回。1回あたりの運用に、07年度は473円、08年度は865円かかった計算だ。 一方で、インターネットで注文を受け、図書のコピーを郵送する有料の「遠隔複写サービス」は好調で、07年度の利用は1日429件と、開館当初の6倍以上に。 同館の金箱秀俊次長は「図書館の利用形態が変化するなか、一定の役割は果たしている。せっかくの施設なので、多くの人に利用してほしい」と話す。 糸賀 (2009年11月22日 読売新聞)
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