ひどいw これはひどいwww
アニメDVDを視聴する前、僕の最大の懸念はその尺の短さにありました。地獄甲子園は全3巻の短い漫画ではありますが、しかし、あれをたった40分の尺に収めることができるのでしょうか? アニメスタッフはこの問題を一体どうする気なのか……!?
…………なるほど、そう来たか。
端折った上に早送り…だと……。
「おいおい、ED挟む時間あったら本編進めろよ」と思ったら、EDのフリしたあらすじ紹介だと……。
ゲェー、次回予告のフリしたあらすじ紹介……! EDと次回予告だけで60Pも飛ばしやがった……。
それで、主人公の十兵衛をスッ飛ばしまくって、浮いた時間で何するかって言うと……
…………外道高校監督。
ま、当然ですよね―――!!!!!
もちろん視聴者プレゼントもあるよ。十兵衛はスッ飛ばしても視聴者プレゼントは外せないですよねー。
***
総じてアニメ版「地獄甲子園」は原作に忠実な作りになっていたと思います。映画版「地獄甲子園」が(おそらくセースル的な問題から)普通の人でも楽しめる映画を作ってしまい、反面、画太郎ファンから見ると中途半端な作品になってしまった一方、こちらは普通の人が見ることをまるで視野に入れていません。全く手加減のない作品なので、こんなもんが売れるとは思えませんが、出来自体は映画版より断然イイです。これはオススメ。
もちろん、全編手放しで賞賛できる作品でもなく、たとえば教頭がゲロとゲリの末に死亡するシーンや、中村パンチの活躍が省略されてるのは本当に残念。
しかし、中村パンチはOPだけですが変身シーンが一瞬登場しており、「ああ、入れたかったけど、どうしても尺が足りなかったんだなー」ってのが分かるので責めれないですね。また、教頭死亡もチャバネも太郎も省略している代わりに、
「いえ、勝てます。十兵衛さんなら必ず勝てます!」
「いーや、勝てねー! その前に来ねー!!」
「いえ、来ます! そして、勝てます!!!」
「たいした自信だな、このやろー!!! 根拠はあんのか、このやろー!!!」
「あります!!!」
「なんだこのやろー! いってみろー!!」
「神の声が聞こえたんです!!!」
「な、なにー!? 神の声だー!! 貴様!! とうとういかれたかー!!」
「いかれてません!!! 気絶してる時、確かに聞こえたんです!!! 必ず行くから頑張れって確かに聞こえたんでやんす!!!」
「それはお前の来て欲しいという心が生み出した妄想だ!!! 幻聴だ!!!」
「いえ違います!! 幻聴なんかじゃありません!! あれは絶対神の声です!!!」
「はうあ!!!!」
「どうしました校長!!!」
「今聞こえた!!! わしにも今神の声が聞こえた!!!」
「えー!!? 本当ですか、校長ー!!?」
「本当じゃ!! やつらは来る!!! きっと来るぞー!!!」
という作中屈指のグダグダシーンだけは忠実に再現しているので、おそらくスタッフは数あるクソシーンの中から、どのクソを選ぶか熟考した挙句に、ここのクソを選んだんだなと推察されます。教頭死亡も中村パンチも出て来ないけど、それでもアニメスタッフに「漫画太郎のニュアンスを再現しよう」という意気込みが感じられるので、僕はこの作品を高く評価したいですね。
それにまー、ファン的には色が付いて動いてる時点で十分嬉しかったり、ね!
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