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平成17年 穂の国・子ども水辺サミット 発表録
平成17年2月20日 豊川市民プラザで開催されたサミットで発表された意見をまとめてあります。
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◆ 音羽川流域 御津南部小学校 「どうして?音羽川」
この写真を見てください。堤防の草はいつごろ誰が刈っていると思いますか。 音羽川の草は東三河建設事務所が管理しています。 年に1、2回程度、草刈りを行っているそうです。堤防沿いの道路の管理は役場の建設課が行っているそうです。
次に、この写真を見てください。 川のブロックは何のためにあるか知っていますか。
これは堤防のコンクリートなどによって水が土を削り取るのを防ぎ、川底を守るためにあります。
真っすぐな束だと水の流れがどんどん速くなっていきます。そうすると川底が削られる可能性が高くなるので、水の流れを和らげるためにあります。このことを落差工といいます。 今から感想を言います。わたしは、草を刈るのが年に1〜2回程度でいいのかなと思いました。夏にたくさん育っているので、もうちょっと草を刈ったほうがいいと思いました。 僕は、川岸の草を刈っていることを知って、あれだけの草を刈るのはとても大変だろうなと思いました。それに年に1〜2回しか刈っていないなんて、僕は年に5回ぐらい刈っているのかと思っていたので驚きました。 わたしは、初め、ブロックは川に入る人用の足場だと思っていました。けど、きちんとした役割を果たしているんだなと分かりました。 僕は、川で遊ぶときブロックを遊び道具にしていました。けど、ブロックがとても大事な役割をしていることを知り、よかったです。 わたしは音羽川の近くに住んでいるので、小さいころから遊んでいました。川に行くたびに、この滝みたいなものは何だろうとずっと思っていました。滝が川の流れを止めて音羽川を守っていると分かったときはとてもびっくりしました。
わたしは今まで滝がどんな役割をしているのか知りませんでした。流れの速さを弱めるためにあると知って、もし滝がなかったら音羽川はどんな川だったろうと考えました。滝はとても大きな役割をしているから、これからも大切にしていきたい
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| ◆ 音羽川流域 御津南部小学校 「音羽川のプランクトン」 | |
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調べようと思った訳は、●何も知らない●プランクトンのことを知りたかったからです。 方法は、プランクトンがいそうなところの水をペットボトルに入れて取り、それを顕微鏡で見て、プランクトンをスケッチし、インターネットで種類を調べました。プ ランクトンは浮浪者という意味を持ち、水の中に浮かんで波の間に漂っている小さな生物のことをいいます。 まず初めに、音羽川上流の水を調べました。音羽川上流の剣橋近くの水には、ニッチア科クサリケイソウがいました。 スクリーンを見てください。色は半透明で緑色です。口が変わっていると思いました。
次に、中流の水を調べました。音羽川中流の剣橋と御所橋の間にいるプランクトンは、ネズワムシ科のネズワムシでした。 スクリーンを見てください。色は茶色と黒で、思ったより変な色や形をしていてびっくりしました。
最後に、下流の御所橋近くにいるプランクトンについて調べました。下流にはツボワムシ科のカメノコウワムシがいました。スクリーンを見てください。色は半透明で薄茶色のまだら模様です。少し不気味だなと思いました。 上流・中流・下流にいるプランクトンは種類が違います。わたしはプランクトンがいろいろな形だと知らなくて、ただそれだと思っていたのでびっくりしました。 場所によってプランクトンの種類が違うことが分かってよかったです。プランクトンは1つの種類だけでなくて、たくさんの種類があっていろいろな形でおもしろいなと思いました。
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◆ 豊川流域 一宮中学校・帯川清掃グループ
アクションでは帯川の生物がすみよい環境にするため帯川のゴミを取る、また帯川付近の清掃をする、プラス帯川にすんでいる生物を捕獲し調べました。
活動の途中でけが人が多発しましたが、みんなで頑張って清掃を終えました。
普通ではあり得ない物までありました。ゴミの中には、町の人が捨てたと思われる服の切れ端、燃えた新聞紙や成人雑誌、ラジオ、カメラ、目覚まし時計、自転車などもありました。 バット、照明器具、空き缶、ライターとビデオ、傘、工事中の看板までありました。
帯川の生物。帯川にはたくさんの生物がいます。しかし、昔よりも生物が少なくなっています。 現在帯川にすむ生物で、本当はこの帯川にいるはずがない生物もいました。 これは、ゴミによる汚れや水質の悪化、生態系を無視した放流などが原因だと思われます。 マブナ、メダカ、タイリクバラタナゴ、カマツカ、オイカワ。
これによって、帯川の多くの生物が被害を受けています。あなたたちの住んでいる町が汚くなっていきます。 なので、皆さんも川などへのゴミのポイ捨てをやめてください。お願いします。
僕は帯川を調べて、周辺にはテレビとかがあり、千財橋周辺に多くのゴミがありました。
このことから、人間が要らない、邪魔だから捨てるということで、ここ、愛知県が汚れていってしまいます。 だから、僕たちがこういうところで発表して、少しでもゴミのポイ捨てなどをするとどうなるかなどを報告するため、ここで発表しました。
しかし、これはすべて人間の自分勝手な意思で捨てられたものなのです。だから、僕たちはこのような現状を今、ここで発表したことで、人間が汚いゴミを少しでも捨てないようになればいいと思います。
昔は生き物がたくさんいたけど、人間がゴミを捨てたりして、生き物が少なくなってきました。 ゴミを拾いに行って、あり得ない物まで出てきました。自転車、テレビなどが落ちていました。 本当ならいないはずの魚がいて、びっくりしました。なぜこんな状況になってしまったかというと、ゴミが問題だと思います。ゴミは川を汚すだけでなく、魚を殺してしまいます。だから、僕たちは頑張って活動しました。
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◆ 豊川流域 一宮中学校 「帯川の水」
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わたしたちは学校の総合学習がきっかけで、帯川のことについて調べました。 そして、わたしたちはその結果、危機感を感じたので、「帯川の水」について発表します。
COD値が示す水の汚れの例です。水道水0〜1ppm、雨水1〜2ppm、河川の下流2〜5ppmです。 結果。1時間ごとに水質を調べたものです。縦軸はppm値、横軸は時間を表します。一宮西部小前の帯川で調査しました。 8時、12時、16時、17時は10ppm以上の値が出ました。少ないときでも3ppm以上と分かりました。 考察。8時、12時、16時、17時の水の汚れが10ppm以上で、汚れがとても目立ちます。これは炊事や洗濯をするときに洗剤の混ざった水が集中的に流されているからであると考えられます。 川の水量が多い時期ならば、生物への影響が緩和されるかもしれませんが、水量の少ない時期にこのような汚れが発生すると、ほかへの影響がとても心配されます。
一番値が低いときでも3ppmで、ほとんどが5ppm以上です。 生物の減少傾向。研究を進めていくと、川の生物の減少傾向が見られることが分かりました。 1998年と現在の生物の種類を比較。1998年に帯川にすんでいた生物。バラタナゴ、オイカワ、カワムツ、モロコ、メダカ、カマツカ、シマドジョウ、カワヨシノボリ。ほかにもいろいろいました。 現在は、フナ、メダカ、バラタナゴ、カマツカ、オイカワ、カワムツ、タモロコ、カワヨシノボリ、ドジョウ、コイ、ナマズ、ブラックバスという具合です。魚類の種類や数だけを取ってみても減少傾向が見られます。 このように、水質や生物について調べていくと、わたしたちが気付かないうちに川の水は確実に汚れてきています。このことにわたしたちは危機感を感じています。 そこで、わたしたちがどのようなアクションを取るべきかを考えました。 実践。帯川の水はとても汚れていたので、きれいにする活動を起こしました。活動した内容は、地域の人々に呼び掛けるため、帯川の近くの家にチラシを配布しました。 学校の総合学習の時間で、帯川の実態と川を守るための方法を発表しました。 チラシの内容は、残り汁・飲み物を流さない、川にゴミを捨てないなど、こういう内容を訴える文と実際に帯川で取った写真を載せました。
帯川の汚れは今、直接わたしたちに害を及ぼすのではないでしょう。けれど、このまま汚染がひどくなれば、必ずわたしたちの生活を脅かす原因になるでしょう。 そうなる前に、今やれることをみんなの協力を得ながらやっていきたいと思います。 皆さん、町の川、地域の川を大切にしていきましょう。今より悪くならないように努力していくことが、わたしたちの最低限の義務なのです。ご協力お願いします。
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◆佐奈川流域 豊川桜木小学校 |
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桜木小では、6年前から校庭にビオトープをつくっています。このビオトープを、僕たちは「桜木生き物の森」と呼んでいます。 なぜビオトープをつくってきたかというと、世界中で森林が破壊されたり、野生の生き物が13分に1種類絶滅したりしていることを聞いて、自分たちにできることはビオトープを校庭につくることだと考えたからです。
また、学校から佐奈川が遠いので、3年前、地域の人たちと佐奈川の自然を取り入れた小川をつくりました。 小川には、今、ホトケドジョウ、オイカワ、ウグイ、タイリクバラタナゴ、メダカ、フナ、ヨシノボリ、ホタル、アメンボ、イシガメ、クサガメ、スッポンがすんでいます。小川の横には、ホタルがさなぎになるための土の山をつくりました。 去年は3匹のホタルが飛びました。小川に生えている植物は佐奈川から持ってきた●チタラ●、セリ、オランダガラシ、ガマ、アシが生えてきました。 また、東三河にダルマガエル、ホトケドジョウという絶滅しそうな生き物がいることを知りました。 環境省がホトケドジョウを絶滅危惧種TB類、ダルマガエルを絶滅危惧種U類に指定します。
田んぼの周りに小川や池がなくなったからと聞きました。豊川市宝飯郡では千両と上長山にすんでいます。この2つの場所は山のふもとにある1年中水が流れている小川で、周りには農薬をほとんど使わない田んぼがあります。
そんな千両と上長山を目指して、田んぼをつくりました。つくった訳は、米作りの体験をしたり、田んぼに来る生き物を調べたりして、人と自然が一緒に仲良く生活していくにはどうしたらいいか研究したいです。 1月のある夜に、マガモのつがいが田んぼに来て、●オチ、オチモリ●と草の種を食べていきました。 生き物の森の池に、1年前、カエルが卵を産みました。残念ながら、その卵はオタマジャクシがかえりませんでしたが、ことしは田んぼに水が張ってあるので、冬眠から目覚めたカエルに卵を産んでほしいです。 また、佐奈川や桜木小には、昔、イタチがいたそうです。イタチは川の魚を食べます。イタチがいる川は自然が豊かな証拠です。サティの近くの開運橋で、去年、車にひかれて死んでいたので、とても残念でした。
またことしは、野鳥の観察も始めました。 これからも野鳥の観察を続け、野鳥がたくさん来る川にするためには、どうしたらいいか考えていきたいです。
フレンドリー自然委員会というビオトープの委員会が、水温や気温を測定したり、生き物の森に来た人数をチェックしたりして、昼の放送で発表しました。フレンドリー自然委員会の呼び掛けでたくさんの子どもたちが放課に生き物の森に来るようになりました。 また、5、6年生が総合学習の時間に木の観察をしたり、草を刈ったり、ヘドロやアオコの清掃をしたり、EM菌をまいたりしました。そうやって、生き物の森に生き物がたくさんになるように活動してきました。 また、学期に1回ずつ、生き物の森の維持活動を行いました。地域の方々やお父さん、お母さん方が僕たちの活動を手伝ってくれました。小川の下流には台風で折れた木を使ってベンチを作りました。池をつくったり草むらを残したりして、生き物がすみやすい居場所をつくると、たくさんの虫や小さな動物が来ると思います。多くの種類の草木も自然に育ちます。カブトムシが来るように、ドングリの木を植えました。ぜひ皆さんの学校にもビオトープをつくってください。自然とふれあい、自然を大切にする仲間が増えると思います。 最後に、佐奈川に対する取り組みを紹介します。桜木小は、10年以上前から佐奈川クリーン作戦を行っています。昔は、自転車や冷蔵庫などが捨てられていて拾うのが大変でしたが、今は、大きなゴミはほとんどなくなり、ビニールゴミが多いです。 最近、バーベキューをやる人が多く、バーベキューで出るビニールゴミがよく落ちています。 このビニールゴミが大雨のときに海に流され、ウミガメやスナメリがクラゲと間違えて食べてしまい、死んでしまうことを知りました。 ですから、毎年3回の佐奈川クリーン作戦で、ウミガメとスナメリのためにビニールゴミをできるだけ拾おうと頑張っています。来月のクリーン作戦では、樽井橋から開運橋までのビニールゴミをできるだけ拾うように頑張ります。 今、佐奈川にいる生き物は、ナマズ、オイカワ、メダカ、ダルマガエル、カワセミ、コサギなどです。 ヒメダカもたまに見かけます。ヒメダカを佐奈川に逃がすと、佐奈川にもともといるメダカが絶滅すると言われています。ペットショップで買った魚などを逃がさないでほしいと思います。 それから、ことしはブラックバスとブルーギルを捕まえました。ブラックバスの赤ちゃんもいました。 それはブラックバスがどんどん増えているということです。早く何とかしないと、今までいた佐奈川の魚がみんないなくなってしまうかもしれません。 4年前にホトケドジョウ、去年ダルマガエルを佐奈川で発見しましたが、水温の上昇と水の汚れでいなくなってしまったようです。ぎょぎょランドの飼育委員の方に聞くと、昔はどこにでもいるドジョウだったと教えてくださいました。
ですから、わたしたちは、樽井橋から開運橋までの佐奈川をたくさんの種類の生き物のいるビオトープにするのが夢です。川は直線でなく、くねくねと曲がった川にして、コンクリートの護岸をはがし、大きな石、ポラカブルを敷き詰めて、できるだけ自然の川に近づけたいと思います。 また、佐奈川螢の里の会の方たちにお願いして、葦原を増やしてもらいました。この葦原はたくさんの魚の赤ちゃんやダルマガエルの隠れ家になっています。
最近、佐奈川にアユが戻ってきたと聞きました。みんなが協力して努力すれば、美しい川が取り戻せると思います。桜木生き物の森の小川で研究してきたことを生かし、佐奈川が野生の生き物でいっぱいになるように頑張ります。 ことしの夏休み、世界こども環境サミットがアジアで初めて豊橋で開催されます。僕たちはそのサミットに参加して、外国の人たちに穂の国の素晴らしい自然とわたしたちが頑張っていることを伝えたいと思っています。そして、外国の子と友達になって、未来の地球が今より自然がいっぱいで素晴らしいものになるように一緒に頑張っていきます。 僕たちは今日の穂の国子ども水辺サミットをとても楽しみにしていました。今日から、会場の皆さんとももちろん仲間になって、佐奈川と音羽川を野生の魚や鳥がいる川辺、すてきな川にしましょう。そして、ビオトープがいっぱいの自然と共生できる穂の国にしましょう。
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◆ 佐奈川流域 豊川金屋中学校 僕たちは、5月から8月の間、佐奈川について調べました。 今回僕たちが調べたのは、千両町の源流から豊橋市の前芝にある河口までの12カ所です。
このPH7.0で中性でした。 ここにはサワガニやメダカ、ハヤ、ヤゴなどがいました。 微生物はアオミドロ、ハネケイソウ、ミジンコ、クンショウモ、ミカヅキモがいました。ゴミはここにも落ちていませんでした。
生き物はコイやウシガエルなどがいました。 微生物はアオミドロ、ハネケイソウ、ミカヅキモがいました。
ゴミはこの辺りから落ちていました。ここには弁当のゴミ、空き缶などが捨ててありました。
ここはPH7.0で中性でした。生き物はカヤ、フナなどがいました。微生物はアオミドロやハネケイソウ、ミジンコがいました。ゴミは自転車やスーパーの袋、缶詰などが捨ててありました。
次の写真を見てください。これは河口の写真です。ここは海水が少し混ざっているのか、PH7.8でアルカリ性でした。 魚はボラ、セイゴ、ハゼがいて、微生物はアオミドロ、ミジンコがいました。ゴミは弁当のゴミやスーパーの袋、空き缶が捨ててありました。
佐奈川は全体的に見て、魚はハヤが多く、微生物はアオミドロ、ハネケイソウが多かったです。 ゴミは空き缶、スーパーの袋が多く捨ててありました。中には粗大ゴミも捨ててあってびっくりしました。佐奈川にあるゴミは、僕が思っていた以上にあって、どうしたら佐奈川からゴミがなくなるのだろうと思いました。 上千両では、現在でも源流に近いところの水を採って、飲み水などに使う人もいます。佐奈川の源流があるところ、杣坂峠付近から三蔵子辺りまでは佐奈川によって運ばれた土砂で扇状地が形成されています。 この扇状地を流れる佐奈川を見てみると、千両の南方から帯川へと合流するふれあい公園辺りまで、河床に水が全く見られませんでした。それは水がかれたわけではなくて、地上面を流れずに地中を流れているからです。このようなものを伏流水といいます。佐奈川の出会い橋より少し上の辺りに普段水が少ないのは、地中に染み込んでいるからでした。 現在より少し南側に蛇行していました。昔の佐奈川は明治以降の河川の改修により流路が直線化されました。昭和50年ごろまで、佐奈川は汚れていたそうです。しかし、いろいろな取り組みにより、現在は少し汚れが減ったそうです。 今回、佐奈川について調べて、多くのことを学び、深く知ることができました。佐奈川は昔よりもきれいになっていることを知って、もっときれいになってほしいと思いました。
これからは僕たちも一生懸命ボランティアに参加して、魚たちがたくさんいて、水のきれいな佐奈川にしたいです。佐奈川のみでなく、日本の川、湖、海がきれいになってほしいです。そのためにも1人1人が協力して、佐奈川を守っていきたいと思いました。
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◆ 佐奈川流域 豊川中部小学校 「広げよう地域の輪―佐奈川を中心にした総合的な学習―」 |
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佐奈川のゴミは拾っても拾ってもなくなりません。いったい誰がこんなにたくさんのゴミを捨てているのでしょう。 そこで、フン取り網を作って、散歩をする人に使ってもらおうと考えましたが、うまく取れなくて失敗しました。僕たちがいくら埋めてもなくならないので、市役所へ行って、何かよい方法はないか聞いてみました。 すると、フンで困っているところへ看板を立てていることを知りました。しかし、豊川市全体でも困っているところが多いそうです。何かよい方法があったら、皆さんもぜひ教えてください。
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わたしたち中部小学校4年生は、去年の4年生から引き継いで、ことしも佐奈川の活動を中心に総合的な学習を行いました。 テーマは「広げよう地域の輪」です。4月には各クラスごとにみんながやりたいことを話し合い、活動を始めました。 1組の階段作り隊、2組のベンチ作り隊、3組の生き物図鑑作り隊、4組のフンなくし隊などはクラスごとにやり、ゴミ拾いやコスモス畑、菜の花畑などの世話は学年みんなでやりました。その一部を発表したいと思います。 最初は佐奈川のゴミをなくす活動についてお話しします。毎年、中部小学校では5月に佐奈川クリーン作戦を行っています。ことしは初めて1年生から6年生までが町内ごとに場所を分担してクリーン作戦を行いました。
4年生の各クラスでは、クリーン隊中心に堤防と川の中のゴミ拾いを行いました。ゴミ拾いをするとタイヤや自転車、かなり前に捨てられた缶などがたくさんあってびっくりしました。 そこで、ゴミ箱を作れば、きっとみんながゴミを入れてくれると思い、のこぎりで切ったりペンキを塗ったりして作りました。これを堤防に置いてみたら、散歩に来た人がゴミを入れてくれました。 1週間でゴミがいっぱいになっていましたが、それを分別して、わたしたちで片付けています。
さて、これは何の写真か分かりますか。 佐奈川を汚くしているのはゴミだけではありません。犬のフンがあちらこちらにあって、僕たちが活動していると、誰かが踏んでしまいます。 僕たちフンなくし隊は、スコップで土に埋めることにしました。1回に32個も埋めたことがあります。
コイのいるところと排水溝のところは、夏はCODが8以上、冬は6で洗剤の泡も立っていました。中州のあるところは、夏は6、冬は4で、中州のところは水質もきれいであることが分かりました。 炭が水をきれいにすると聞いたので、実験をしてみました。ビーカーに佐奈川の水500tを入れて、その中へ30gと50gの炭を入れて魚を育てました。 すると、佐奈川の水だけでは、すぐに水が濁って泡も立ってきました。反対に、炭50g入れたものは、水が透き通っていて魚も元気に泳いでいます。 これは佐奈川の排水溝です。炭を排水溝の下やコイのいるところに入れれば、きっときれいな佐奈川になると思います。 でも、お金がかかるので、わたしたちにはできません。クラスで話し合った結果、中州の草を広げていけば、水質もよくなるし、ゴミも引っ掛かって取れるし、魚のすみかにもなるので、中州をもっと大切にしていこうと話し合いました。 中州にはこんな大きなウナギやナマズが見つかりました。
オイカワやメダカもたくさんいました。このことが分かった3組では、魚がすめるうちをつくりました。1週間もするとメダカが集まってきました。 1組の魚ふやし隊は佐奈川メダカを増やすためにどうしたらよいかを考えました。ぎょぎょランドの人に聞いてみたら、「オスとメスを入れて、13時間以上、日が当たるところ置くといいよ」と教えてくれました。早速、発泡スチロールをもらってきて、農園のよく日が当たるところで、メダカがいっぱい増えるように世話をしています。
8月8日には、佐奈川の会の人がコイの引っ越し大作戦をするというので、学校中に呼び掛けて参加しました。昔、佐奈川がもっと汚いとき、ライオンズクラブの人たちがコイを佐奈川に放流して、ヘドロを食べてもらうようにしたのだそうです。
そのコイがものすごく増えて、代田橋の下に今では100匹以上もいます。そのため昔からいる魚がいなくなったのだそうです。
佐奈川をきれいにする4つ目は草刈りをすることでした。 1組ではクラス全員で草刈りをしましたが、少しだけしか刈ることができませんでした。そこで、4年生みんなで手分けをして、1年生から6年生の教室へ行き、佐奈川の草刈りに参加してもらうようにお願いしました。地元の人にも参加してもらおうと、桜の木にポスターを張って、草刈りの日をお知らせしました。
呼び掛けたおかげで、7月19日の草刈りには150名ぐらい来てくれました。コスモスの種を植える花壇の草抜きもしました。 4年前の4年生が階段をつくってほしいと、佐奈川の会の人に県土木へ交渉していただいたので、堤防の上り下りが大変しやすくなりました。 取った草は、わたしたちが中心になって、学校のたい肥置き場に運びます。その草は学校の農園や佐奈川の花壇に入れます。 夏休み後半の草刈りは、毎年暑くて、参加してくれる人がほとんどいませんでした。そこでことしは、何か楽しいイベントをして、たくさんの人が来てくれるように、4年生の先生がアユつかみを計画して準備をしてくれました。 網やアユのお金は佐奈川の会から出してもらったそうです。この日も暑い日でしたが、楽しい会があったので、草刈りにたくさんの人が参加してくれました。 わたしたちはアユつかみを初めてやったので、とても楽しかったです。網から逃げてしまったアユもいましたが、そのアユが子どもを産んでアユもすめる佐奈川になってほしいなと思いました。 毎回、佐奈川の会の皆さんがボランティアで草を刈ってくださいます。堤防は広いので、120人いても、この日は全部刈り取れませんでした。もっともっと大勢の人が草刈りに来てくれたらいいなと思いました。 草刈りが終わると、全クラスでコスモス花壇を耕してコスモスの種をまきます。ことしは花壇を2つ増やしたので、各クラス1つずつ受け持ってコスモスを育てることになりました。 8月3日の夏休みの出校日にはコスモスの種まきをしました。去年の4年生からもらった種と佐奈川の会の人からもらった種を一緒にまきました。 夏休みはみんなで交代して水やりや草取りをしました。2学期の初めには、どんどんコスモスが伸びて、草もたくさん生えてきました。みんなで何度も川から水をくんでたっぷり掛けてあげました。 ここは、わたしたちが一番川に入りやすい橋の下です。少しずつ削られて、ことしはとうとうこんなに多くの砂が流されてしまいました。もっとしっかりとした階段があれば、小さい子たちも安心して川に入れるようになるし、お花の水やりも危険が少なくなるのになと思っています。 みんなが頑張ったおかげで、台風が来た次の日でも、こんなにきれいにコスモスが咲きました。そこで、コスモスが咲いたお祝いをしようと、みんなで相談をし、コスモスのお花見会を開くことにしました。 地域の人にも来ていただこうと、散歩している人にもチラシを配ったり、掲示板を作って知らせました。お花見会では地域の人と一緒に手遊びをやったり、「落ちた落ちた」のゲームをやったり、童謡を歌ったり、よさこいを踊って、みんな佐奈川で楽しく過ごしました。 ●いろいろ●新聞チームは、佐奈川が汚れて困っていることや、今の状態を調べて、地域の人に知ってもらいたいと新聞を作り、コスモスのお花見会に来た人や学校の掲示板に張って読んでもらいました。 コスモスのお花見会で、1年間お世話になった佐奈川の会の方に、みんなから感謝状を贈りました。そうしたら、菜の花の種をたくさんいただきました。 コスモスが終わったので、いよいよ春の準備です。来年もまたきれいな菜の花を咲かせるために種まきをしました。投げて種をまくとハトに食べられてしまうので、ことしは土に穴を空けて2、3粒ずつ植えました。大変だったけど、きれいな花が咲いてくれるのを楽しみにしています。 わたしたち4年生は、この1年間、佐奈川でいろいろな活動を行ってきました。その中で一番強く感じたことは、きれいな佐奈川にするためには、わたしたちだけでなく地域の人たちと一緒にきれいにしていかなければいけないということでした。 これからもゴミ拾いをしたり草刈りに参加していきたいと思います。また、コスモスや菜の花の世話をすることによって、子どもも大人も一緒に楽しめる公園のような佐奈川になればいいなと思っています。 中部小の前にあるコスモス花壇の近くは、川も浅く、中州ができて、魚も鳥たちも集まってきます。水が少し多くても、飛び石を並べれば、近所の人が親子で来て遊ぶこともできます。そうすれば、水の汚れやゴミの多さにもっと関心を持ってもらえると思います。 堤防にベンチをつくったら、散歩しているおばあさんたちに「いいものをつくってくれたね」とお礼を言われました。わたしたちにできることは、これからも頑張って活動をしていきたいと思いますが、飛び石や川へ入りやすい階段づくりなどは、県土木や市役所の方でつくってくださるといいなと思っています。 佐奈川はわたしたちのふるさとの川です。大人になっても、わたしたちはこの佐奈川を好きでいたいと思います。これからも佐奈川はみんなの憩いの場であるように見守っています。
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◆ 豊川流域 一宮南部小学校 3年生総合学習 |
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そこにはわたしたちの知らない世界がありました。みんなは夢中になって河原の石や流木などを使って遊び始めました。 きれいな石がたくさん集めてお店屋さんごっこをしたり、石に混ざって落ちている貝の化石を拾ったりしました。 石や流木を使って秘密基地づくりもしました。そのほか、魚やヤゴ、オタマジャクシを捕まえたりもしました。
もっと豊川のことを調べてみたくなった僕たちは、秋の社会見学で豊川の上流の宇蓮ダムに行きました。 水が満タンの宇蓮ダムの様子です。記念撮影その1。記念撮影その2。ダムの仕組みをおねえさんが教えてくれました。みんなで分からないことを質問しました。
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わたしたちの学校のすぐ横を豊川は流れています。 わたしたちは、そこに掛かっている金沢橋はよく渡りますが、あまり河原まで下りたことはありませんでした。そこで総合学習「とよがわであそぼ!」で行ってみることにしました。
わたしたちがつくった川遊びランドに大勢の1・2年生が遊びに来てくれました。水に入るコーナーもつくりました。
魚釣りや的当てコーナーもつくりました。手作り船レースコーナーもつくりました。最後にみんなで水切りをして遊びました。
2階にある操縦室に特別に入れてもらいました。お弁当は三上橋の下の緑地公園で食べました。
最後は、牛川の渡しへ行きました。水が多かったけれど、ここも特別に船に乗せてもらえました。 おじさんのさおさばきで、みんな無事豊川を渡ることができました。おじさんありがとう。 今まで調べてきたことから「とよがわクイズ」を作り、全校のみんなを豊川に招待してクイズラリーを行いました。 縦割り班で1年生から6年生がグループになってチェックポイントに来てくれました。チェックポイントで「とよがわクイズ」を出題しました。みんな楽しんでクイズを解いてくれました。 分からない子たちにはヒントも与えて、みんなに豊川のことを知ってもらおうと思いました。 全部のクイズの解けたグループにはプレゼントをしました。 プレゼントは豊川の石に千代紙を巻いて作ったペーパーウェイトです。 最後に、みんなで「バードウォッチング」という曲をリコーダー演奏して、全校のみんなに聴いてもらいました。 その後も、わたしたちは豊川についての勉強を続けています。わたしたちは豊川が大好きになりました。
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東部小学校のある学区は、東に豊橋市、北に●ジュウエンジョがあってすぐ●分けられます. 豊川の中でいうと危険区域となります。 東部小学校の西側には151号線や豊川稲荷があり、東側にある豊川には三上橋、当古橋という大きな橋があり、豊橋市との境になっています。
東部小では、毎年、当古橋左岸つまり豊橋市石巻町側の川岸で水生生物調査を毎年希望者で行っています。
今回の発表は、本年度つまり平成16年度と昨年度つまり平成15年度の調査をまとめたり●思考●したものについて行います。昨年度は台風などの属性のために調査の中止が続き、9月4日からやりました。
本年度は7月21日と夏休みに入って行いました。 その場所がカーブの外側であったため、水深は16pから19p、流れは遅く、川底や岸にはこぶし大の石がゴロゴロしていました。水のにごり・においはありませんでした。
見つかった水生生物は次のとおりです。 きれいな水にすむヒラタカゲロウ2匹、少し汚い水にすむヒラタドロムシ30匹、カワニナ3匹、コオニヤンマ2匹、汚い水にすむヒル3匹でした。 指標生物以外では、エビ類38匹、タニガワカゲロウ31匹など、たくさん捕れました。
平成16年度は水質が分かる指標生物として、きれいな水にすむウズムシ3匹、少し汚い水にすむヒラタドロムシ24匹、コオニヤンマ5匹、オオシマトビケラ2匹、カワニナ、コガタシマトビケラ各1匹、汚い水にすむヒル4匹でした。 また、カゲロウ類116匹、トビケラ15匹、小さなエビが14匹捕れました。ウナギの一種の子どもも捕れました。 年度によって見つかった生物の種類を比べると、カゲロウやトンボの幼虫が15年度は少ないことが分かります。
これは15年度が9月に入ってからの調査であったため、ほとんどが成虫になったのではと思います。 また、ヒラタドロムシはいつも見つかり、エビは9月に入って大きく成長したために見つかりやすかったのではと思います。 捕れた水生生物の写真を示します。ヒラタカゲロウ、タニガワカゲロウ、ミヤマカワトンボ、モズクガニ、コオニヤンマ、シマドジョウ、ヒル、ヒラタドロムシ、最後はきれいな水にすむウズムシで、別名プラナリアといいます。 真ん中で切ると2匹に分かれるそうです。写真からも分かるように、たくさんの種類の水生生物が見つかりました。
きれいな水を水質階級1、少し汚い水を水質階級2、汚い水を水質階級3、大変汚い水を水質階級4として、それぞれ見つかった指標生物の欄に白丸、数が多かった●カゲロウ●以外2種類(最大3種類)に黒丸を付けて数を数えたら、表のようになりました。 これは平成15年度、16年度ともまったく同じ結果となりました。結果、少し汚い水にすむ水生生物の数の多さから、この当古橋左岸付近は水質階級2、つまり少し汚い水という判定になりました。
僕は豊川のすぐ近くに住んでいて、きれいな水だと思っていましたが、少し汚い水という判定になって少し残念でした。2年間とも同じ判定でした。どうすればきれいな水になるのかなと思いました。 |
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