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| 浦和―磐田 後半ロスタイム、ハットトリックとなる決勝ゴールを決め、雄たけびを上げるエジミウソン（１７）と祝福する（左から）ポンテ、エスクデロ、平川 |
まさに劇的決着。ホームの意地を見せた。後半ロスタイムにエジミウソンが豪快なシュートを突き刺すと、スタジアムは興奮のるつぼと化した。フィンケ監督も「感動を与えるような試合だった」と喜んだ。
ただ試合内容を考えれば、本来はここまで苦しむ必要はなかった。
放ったシュート数は計２０本。特に前半は、久々に浦和らしい攻撃を垣間見た。前線３人が流動的にポジションチェンジを繰り返し、ショートパスをつなぐ連動した攻撃で主導権を握った。
先制点が象徴的だ。自陣で阿部が球を奪い、パスを受けた鈴木が左サイドを駆け上がる高原に預け、エジミウソンの先制点へとつなぐ流れには無駄がなかった。
守備も前線からのプレスが効き、磐田の柳下監督に「浦和のプレスから球を失うことが多かった」と言わしめた。
ただ問題は後半だ。明らかに足が止まり始め、１０分と１４分のたった５分で一時は逆転を許した。平川は「少し疲れが出て足が止まり、間延びした」と振り返り、高原も「失点して浮足立ったことは反省しないと」と戒めた。
冷静に考えれば主導権を握った前半にもう１点欲しかったし、あまりに簡単に失点し過ぎた。
それでも機能不全に陥っていた攻撃に光が差したし、終盤の奮闘は色あせない。「泣いても笑っても残り２試合。ベストを尽くして勝つだけ」と闘莉王。この勢いのまま一気にラストスパートをかけたい。
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