ヘディングで競り合う闘莉王(左)=埼玉スタジアム
J1浦和の日本代表DF田中マルクス闘莉王(28)が今季限りでクラブを退団することが21日、分かった。近日中にも正式発表される予定。
闘莉王は今季末で3年契約が満了。クラブ側は当初、契約延長を前提に交渉していたが、今季から就任したフィンケ監督と、サッカー観などの面で関係が悪化。指揮官が来季の続投の条件として「闘莉王放出」を申し入れ、クラブ側もこれを了承したという。
闘莉王の代理人を務める糀正勝氏にも、クラブ側に契約延長の意思がないことは伝えていたという。この日の磐田戦を視察した糀氏も「残留?ないでしょう。交渉は続けていたが、それは手続きの一環。戦力外ということです」と話した。
試合後、闘莉王は自らの去就について「ややこしいことになっているから」と明言は避けたが、早ければ22日にも闘莉王本人とクラブ側の話し合いが行われる。闘莉王は以前から海外でのプレーを希望しており、今後はポルトガル、オランダなど欧州への挑戦の道を探る方針だ。
(2009年11月21日)