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石井デビュー戦Dynamite!!と合体

 デビュー戦会場が変更になった石井慧
 デビュー戦会場が変更になった石井慧

 戦極を主催するワールドビクトリーロード(WVR)は20日、プロ格闘家に転向した北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストの石井慧(22)のデビュー戦となる12月31日の「SRC12(戦極から改称)」の会場を、東京・江東区の有明コロシアムから変更すると発表した。代替会場など詳細は未定としているが、興行を約1カ月後に控えた時期での変更は異例。関係者の話を総合するとFEGが主催する「Dynamite!!」(12月31日、さいたまスーパーアリーナ)との“合流”が濃厚となった。

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 約1カ月後のビッグイベントを前にした、異例の発表だった。石井が吉田秀彦とのデビュー戦に臨む「SRC12」と、魔裟斗がアンディ・サワーとの引退試合に臨む「Dynamite!!」が“連立”。注目の石井のお披露目の舞台は、東京から埼玉に移される見込みとなった。

 WVRは有明開催の中止について「人気が殺到し、有明コロシアムでは収容しきれない可能性もあり、別の大きな会場を調整中」と説明。発売済みのチケットの取り扱いについては「近日中に具体的な会場および内容について発表する」とした。

 もっとも、1万人収容の有明を上回る規模の会場を新たに押さえることは困難な状況。そのため、4万人の集客能力を持つさいたまスーパーアリーナでの“合体”が濃厚。FEGの谷川貞治代表取締役は本紙の取材に対し「ぜひ一緒にやりたい。近日中には発表したい。対抗戦?やりたいですねえ」と話し、WVR関係者も「合同で行う可能性が高い」とした上で「石井と吉田の試合は必ず行う」と話した。

 今月に入り、両陣営の首脳が急接近。低迷する格闘技界の起爆剤として“合流”が浮上した。「Dynamite!!」を放送するTBSが、二元中継を検討した時期もあり、障壁は低い。

 WVR関係者は「続いているチケット販売を止めたい」として、20日に有明大会のチケット発売を停止。大みそかの有明では、WVRと友好関係にある日本レスリング協会が「ジュニアスター選手権大会」を開く。

 石井対吉田、魔裟斗の引退試合をはじめ、戦極とDREAMの対抗戦など豪華なカードがそろえば、“民放視聴率1位”はおろか、“打倒紅白歌合戦”の悲願も夢ではない。格闘技界の総力が試されそうだ。

(2009年11月20日)
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