真弓監督、M-1選定!“初代王者”は能見&狩野
◆ 「順当に決まったかな」 ◆
ファン感謝祭の冒頭のあいさつ後、阪神・真弓明信監督(56)が猛虎版「M−1」初代王者に能見篤史投手(30)と狩野恵輔捕手(26)を選んだことをファンの前で発表し、賞金1000万円を手渡した。既に球団との間では来季継続の方針が決定済みで、さらなる若手台頭を熱望した。
発案した真弓監督のイニシャルもかけ合わせた虎の「M−1」は正式には「真弓監督フレッシュ大賞」と名付けられ今季から新設。開幕時点で30歳以下で年俸3000万円以下の選手(外国人、育成枠を含む)を対象とし、年間通じて最も活躍した投手1人、野手1人を真弓監督自らが選ぶ段取りだった。
「年齢や年俸の規定もある中で、去年まで出番が少なくて、今年、飛躍的に伸びた選手を選ぶ賞だったから、この2人になった。野手では桜井、投手では筒井という候補もいたけど、順当に決まったかな」
選考過程をそう振り返ったようにチーム最多の13勝を挙げた能見、矢野不在の前半戦で奮闘した狩野の選出はスムーズに進んだ。新戦力発掘に一定の成果が挙がったことで南球団社長は「同じ方式で来年も続けていい。5人でも6人でも活躍する選手が出て、選考に悩むくらいになれば…」と来季継続を明言。真弓監督も“M−1効果”に期待を膨らませる。
「若い人が1軍に上がって試合に出て、活躍してくれればと思って賞をつくった。若い人が出てきてくれるのを楽しみにしています」
来季は今秋キャンプで指揮官自ら成長株として名指しした大卒1年目の上本、高卒3年目の野原将らが有力候補か。来る2010年も「M−1」が猛虎の活性化にひと役買いそうだ。
[ 2009年11月22日付 ]
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