_ 月刊ヤングキング、公式サイトの今月号の粗筋にアキを目の敵にするユーキ。ミユキは二人を取り持つ為に腐心をするが、なかなか旨く行かない…。公私共に絶不調なアキの前に、恋人からの
思ったら。
亜紀子の恋人、♀でしたー。
はいガチルート確定!
大丈夫か、これ。ヤングキングの平均的な読者はこの時点でついていけないと思うんだが・・・・・。我々百合ヲタが支援するしかないと思うがどうか!等と鼻息荒らいギミな私です。
で、単行本一巻の話。
俺は完結していないこの時点でも既に大傑作だと思う。
でも、一巻の終盤で描かれる亜紀子の過去に起こった出来事って相当キツい話で、一部の人はマジで読んでいてキツいんじゃないか、という気がして来た。
だからこそ一巻の亜紀子の苦しみに読者は共感できるのですが。
ええと、「i.d(1)」ってこんな話です。
モデル志望のアキ(亜紀子)は空手道場でも一目おかれる腕前。しかも美人。でも「笑顔がカタイ」と言われパッとしない。チラシのフォトに載るのが精一杯。
一方ミユキ(深雪)は高校生のときに深刻なイジメにあい不登校・引きこもりへと。しかし家の中でも「両親には心配をかけられない」と笑顔を作る。
で、徐々に二人の過去に何があったかを記述していき、何故アキが「モデルになる」と病的に思い詰めているのかが読者に納得できる構成に。
そして電車の中でミユキをアレしようとする暴漢を叩きのめすアキに「私もああいう風になれたら」と憧れを持つミユキ・・・という所で一巻が終わります。
今の連載ではミユキが道場に入門して・・・という所です。
で、一巻を読むと冒頭の書き下ろし一巻の3P部分が凄く光り輝く。圧倒的にヘビィな圧力をくぐり抜けて二人とも充実している姿が描かれているので。ああ、未来はちゃんと幸せになるんだな、という予感があるのでヘビィさに対抗出来るという・・・。
という訳で、連載読んで、余りのヘビィさに挫折しかかっている方にも単行本はお勧めデスヨ、お勧め。
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「極上ドロップス(3)」を読んだ。
まー、空回り気味の主人公と主人公がぞっこんながら「下僕」と呼ぶ雪乃とのKKUMM(キャッキャウフフムーチョムーチョ)な話。実は雪乃もまた主人公との再会を待ち望んでいたのでした、という読者誰しもが予想していた結末。やはり今後はこの辺が平均点になるんでしょうかねぇ・・・。「極上ドロップス」が発刊された時期は「えー、ここまでやっていいの?」と思ってましたが、今や「これくらいが平均点だよね、えへ♡」という恐るべき時代になりましたね。
「空色ガールフレンド」(リカチ)を読んだ。
超然とした美少女樹理が気に掛かる広海、二人のもどかしい迄にゆっくりと距離を縮めていく姿を描いているこの作品。描線が奇麗で、あるあるあるある、というネタ(授業中のメモの交換、トイレに行く)を絡めて徐々に盛り上げてくる手腕は見事なもの。
いい感じに纏まっている佳品です。
「ハニー☆カルテット」(所ケメコ)を読んだ。
ごめん、こういうツンデレさん(読者にはデレデレにしか見えない)が出る作品には俺は抵抗できねー。
話はというと忍者の子孫の忍者養成の女学院での「風魔(ツンデレ)」「服部(百地ラブ)」ペアと「石川(フェロモン全開のお姉さま)」「百地(可愛い系)」ペアの恋模様を描く、という感じ。
手堅くまとめたオバカなコメディという感じで楽しく気楽に読めます。
全般的にこの辺りが平均的な水準になるんでしょうねぇ。
質的には文句ないものの、拮抗した水準の作品が同時期に出るとどうしても一冊の持つインパクトが薄れてしまいます。
もし、この5冊が3年前に出ていたら、そして一気に5点ではなくて2か月毎に1冊というペースで出ていたらどれも1か月は後を引くと思うんですよ。でも水準的にどれも優れているけどレベル的には拮抗していて、しかも5点同時ですからねー。インパクトが落ちてしまう部分はあるので。
だから本当はコンスタントに毎月1点、というよーな発刊ペースにならないとソンだと思うんですよ。同じ水準でもライバルがいない月に出ると大分インパクトが上がると思いますから・・・・人手が少ないんで無理っぽいですけど。
いや、分散してくれると俺の財布にも優しいし<結局ソコか!
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通勤途中で下車して大きめの本屋で百合少女を入手。正直地元書店ではたとえ入荷していてもどこにあるか全然わかんないし!だって小学舘の入っている棚にメディアファクトリーが入っていて、その裏に講談社が来て・・・という訳判らないソートのしかたしてるんだもん!こういう風に並べるとマイナー出版社本、どこにあるか絶対に判らない。頼むよ、弱小出版社はそれだけで固めてくれー!
さて、百合少女の短評へ。
・「見つめていたい」(四井広猫)
段々親友が気になって、つい避けてしまう。でも本当は・・・・という話を流麗な描線で描く佳品。コンパクトでいい話。ただ最後で親友が先に告白してたのかよ!と吃驚しましたよ。描写をみると逆ですよねー。
・「タナカチハルのひそかな願望」(井上眞改)
私の贔屓な井上さんの新作。挙動が怪しい親友の気持を知りたくて怪しげなマジックアイテムを使うと、なんと心が親友と入れ代わってしまう。そして親友の姿で文芸部へと行くとそこで何故親友の挙動が怪しいのかが明らかに・・・・
・「小悪魔的コーフクのススメ」(日高ジョー)
「ょぅじょ」が大好きな主人公。家庭教師についた少女は自分のドストライク。しかし手を出せば犯罪。煩悶する主人公に・・・・
途中、どうやってオチを付けるんだ?と思ったらこう来ましたか!座布団一枚!
・「スキスキス」(北尾タキ)
私の「スキ」は彼女の「スキ」とは違って、キスしたい「スキ」。ある日思いきって「スキ」というも「わたしもスキよ」と言われて通じてない感強し。でも・・・
上手ぇぇぇぇーーー。流石です。
・「花筐(はながこみ)」(未幡)
下級生の賛美の対象になる主人公。常にモテモテで、下級生から花が送られる送られる。ある種の偶像として遇され、その事に快感を覚える主人公。だが、ぶしつけな迄に主人公を求める後輩の言動がどうしても気になって・・・・
この屈曲した心理描写が凄くいい感じ。でもどうして主人公がこの後輩ちゃんをスキになったのかが、判るような判らないような・・・・。まぁ恋は理屈じゃないです、よね。
・「迷子のたどりつくところ」(みとうかな)
修学旅行で迷子。焦る主人公と迷う事すら楽しむヒロイン。そのヒロインへの反発と惹かれる気持。そして・・・
絵面は幼いが、そして登場人物も幼い感じですが、凄いグッと来ますね。絵に惹きつける力があります。
・「お届け物です」(北条KOZ)
宅配便の女性はキャリアウーマンのあの人が気になる。段々距離を縮めていく二人。しかしオフィスの♂も彼女を狙っているよ・・・。
カチっとした作品。端整でコンパクトな佳品。良いです。
・「ももいろ女子協奏曲」(りーるー)
お嬢さまが生息する第一女子寮に対して極貧の女子大生が住む第二女子寮。その二人が付き合って・・・というかるーいお話しな四コマ。と言いつつ描写してないだけでけっこうエグイ事してますね。良い事です。
いいですねー。これも単行本になってほしいわー。
・「息がとけるぐらい近くに」(君川瑠衣)
仲よくなったあの娘。ふたりっきりで過ごす学園の寮での夏。その時私はあの娘の腕にあるキズに気が付いて・・・
これ、マジで良いですよ。多分普通の少女マンガ雑誌に載ってもイケると思うっす。良いです、良い。
・「マナとわっかの魔法使い」(三原ごりえ)
好意を私にぶつけるあの娘は自分の事を魔法使いだと・・・・
凄いイイ感じの話なんですが、政治的にこういうポジションは納得いかないなー。魔法で美人に見せているってのは邪道です、邪道。むはははは。
ところでこの作品、微妙に顔が縦長な気がするんですが、もしかして三原さんはCRTを使っていて縦横比がズレているという可能性無いですか?余計なお世話でスヨネ、サーセン。
さて総評です。
良い質の作品群で構成されていて、買って損のないアンソロジーであると言えましょう。買いですよ、買い!
でも、「COMICリリィ」と同じ位の厚さなんでここから単行本が取れるのは発行間隔にもよりますが、多分再来年ですね。
でもこれまた魅力的な作品が多いので是非単行本になってほしいにゃー。
という事はそれまでストックしてないとダメなのかい?俺は・・・・。
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連載を虫食い状態で読んでいたんで、まとめて読んだのはこれが初めて。
で、とりいそぎひと言だけ。
現時点で既に傑作です!
皆さんも是非買うと良いと思う。むふふ。
ちなみに百合っぽいシーンは第二巻からが本番なので百合的には過度には期待しないように。いや一巻でもあるっちゃありますけど。盛り上がる寸前で第一巻は終わるノヨ。
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「乙女戦隊ラブリー5」(城之内寧々)を読んだ。
校内の規則遵守とエコを盾にシンプル(というかハダーカ)を推進する教師(♀)の横暴に対向するべくゴシックロリータ服を着る自由を求めて少女が5人の同士を集めて乙女戦隊ラブリー5を結成する!というオバカなストーリ(笑い)。抜本的に無理ありすぎです!良いぞ、もっとやれっ!
凄いっすね。城之内さんの服飾趣味ときょにゅー趣味+えっち趣味が溢れんばかりにページを覆っています。薄めないカルピス並に濃いテイストに、10ページも読むと脳髄がグラグラ来てしまいます。百合ヲタでなければ知らなかった世界(笑い)
で、当初はこの「濃さ」に厳しい印象なんですが、だんだん慣れてくるにつれて実はまっとうな少女の成長物語である事に気が付きます。屈折した愛情が飛び交い、えっちいシーンがバンバン出て、ややストーリーが急ぎすぎという印象はあるものの十分上質な成長物語である、と言えましょう。凄い「濃い」ので人を選びますけど。俺マジでワイルドローズに連載されてるんじゃねーの、と思ったもん(笑い)。
で、さて。
人を選ぶという意味では「湯けむりサンクチュアリ」(天野しゅにんた)も負けてないぜ。
ひなびた温泉街を舞台に♀同士カップルを(計6組だっけ?)連作で描くこのシリーズ。ラストには温泉街買収を試みる♀社長と温泉の女将の大仕掛けな葛藤もある・・・・気がしますが、基本的にはまったりと進みます。
正直に言いましょう。描線はイマイチこなれてない感じがありますので、読んでいて圧倒的な画力、という物は感じません。ストーリーについても「ここが素晴らしいっ!」という強力に光り輝くポイント、というのは無い気がします。
しかし俺はなんでか読んでいて和むんですよねー。なんでか理由は分かりませんが、とにかく読んでいて心地よい。気持ちよい。温泉にゆったり漬かるよーないい感じの作品です。
という訳で人に「この作品はここが素晴らしい」と明確に指摘しづらい作品です。私は大好きなんですが、しかしこの作品は読んだ人全員が共感するかというと多分違うと思う。
しゅにんたさんはどんどん上手くなっているので、私は次の単行本も楽しみです。
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「とりいそぎ」(普通の情報サイトです)での
「米国ウィキはそれをどう説明してるのか - コミケ・大きなお友達・やおい -」というエントリで知りましたが、米国Wikipediaには「やおい」の項目があり、その中には「百合」の解説もあるんだって。
ちなみに「灰羽連盟 - 物語の理由をもたない物語 -」と、「灰羽連盟 - 海外の評価 -」というエントリもあるでよ。
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おもしれぇぇぇぇーーーーー!!!
・・・・・でも前回と同じく人には勧めづらい(汗)読んだ人の評価が凄く分れる芸風ですからねー。当たる人はいいけど、外れるともう理解不能でしょう。・・・・・いや、俺も意味は十全には判らないけど。いいんだよ!読んでいて楽しかったから!
で。
冒頭に近い部分でいきなり「私がドリャーおじさんだ」のよーに、淳子の父が「ドリャーおじさんに憧れて東尋坊に行く」と宣言する所で死ぬほど笑いました。
そして今回は「私のどこが好き」という「ファイナルワード」を巡って淳子、淳子の義母れのあ、そして「恵まれさん」の真名と例によって(心理的)空中戦を繰り広げる訳です。というか心理的なスタンドバトル、という感じかな。登場人物の絡み合った心理の綾はもう超自然バトルの域まで来ているよ、これ。わははは。
で、前回は「これってどういう落とし所を狙っているのか」というのが初読では見えなかったんで、読んでいるこっちの腰が座らない部分があって十全に楽しめた、とは言いきれないですが、今回は「前回と同じ、名前付けしようとしてもスルリと逃げてしまう」よーな落とし所を狙っている、ってのが分っているので安心して「落とし所が全く見えない不安な読書」を楽しめましたよ。
面白いっすよ、このシリーズ。おまけにフツーの非百合ヲタも十分読める内容ですし。出来れば売れて次も出てほしいにゃー。淳子のこの後の人生については中里さんは全く興味はなさそうですけどね。
こっからは余談です。
しかし前回の終わりからは絶対もう真名と淳子とは別れてるだろ、と思ってました。けど案に相違して今回、事実上「淳子は真名の嫁」状態です。どうしたらこういう風に繋げられるのか。上手いよなー、中里さん。あ、技巧的に上手い、という意味じゃなくて、こういう話を思い付く、という事が純粋に凄い訳です。
ところで淳子ってなんで「るっち」という綽名なんだ?前回そういう記述ありましたっけ。全然覚えてねー(汗)
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ぜいぜいぜい。とりあえず五冊買ったよ。これと11/19発売の「i.d.」(岸虎次郎)「百合少女」「武士道シックスティーン」「晴れのちシンデレラ」を買えば今月のラッシュは・・・・お、多いッ!
ちなみに又も自宅では家族の目があるんで、読むのは断念。本屋のある雑居ビルの階段の脇にあるスペースで立ち読みしてましたー。
ビル階段で2828しながら百合姫コミックスを読んでいるヲッサンがいたらそれは私です。声は絶対にかけないように!
まだ一とおりざっと読んだだけなのでとりあえず「全部買ってソンは無い」と言っておきましょう。芸風で合わない人はいると思いますが、質的には全く問題ないと思えます。
閑話転題(ハナシハソレルガ)
「百合少女」は地元エロ本屋(ここはフライングしてくれる)でも無かったし、ホントに俺入手できるかスッゲー不安ですわ。
地元フツー本屋では「湯けむりサンクチュアリ」と「ハニー☆カルテット」がやたらめったら少なくて、俺が最後の購入者だったりしてました。他はそれなりに潤沢に入っていたんですけどね。
・・・・というラッシュならではの悲鳴。五年前に「お前知ってるか?2009年には月に5冊百合姫コミックスが出るんだぜ」と言われたら「それ何てユートピア?」と頬をつねるに違いありませんよ。
凄い時代に生まれたなー。日経ビジネスはマジに「ガールズラブ市場立ち上げの立て役者」と取材した方が良いよ。<無理
「こんなものでって?」玲は思わず聞き返す。こんなもの・・・・と言われても今でも十分過ぎる位にエゲつない絵が撮れている。これ以上・・・・って・・・・?
「そうなの。あなたの欲望はその程度なの?もっと私に言う度胸もないのね?」度胸と来た。まるでもっと際どいポージングを要求しなければならないかのようだ。玲は(そう来るなら・・・・最後だから・・・・)と良心をなだめすかせ、口に出せるとは思えない言葉を発した。
「じゃぁ四つんばいになってください」怯みつつもしかし言ってしまった。もう引き返せない。
「・・・・・ふん・・・」
吐き捨てるように舌打ちすると美姫は身体をかがめた。手足を床につけ、尻を思いっきり突き出す。キツイ顔で「これでいいの?」と半ば脅すように美姫は言った。
(う・・・・・は・・・・あ・・・・・エロティック・・・・だ・・・・・)玲はその美姫の姿を目にした瞬間、情動が下腹部から脳髄へと突き抜けた。一瞬、視界が朱く染まったような気がした。
玲は思わずカメラを美姫に近づけ、今までに倍する勢いでシャッターを切り始めた。
(凄い・・・・こんなに間近で・・・・・美姫さんの身体が見える。香りを感じる。ああ・・・・)
露出の高いその姿は玲の脳髄を直撃して徐々に理性を失わせていた。
一方美姫もまた徐々に理性が溶けてきた。カメラの音、玲の視線、玲の表情、息づかい、香り。全てがあの胸を触られたあのカラオケボックスの記憶と直結して身体の中から情動が湧いてくる。疼くような、弾むような固まりが下腹部から膨らんでくるようだ。そしてその脹らみは身体中に広がり、胸へと定着するようだ。
(ああ、胸が・・・・・熱い・・・・・この娘の手で触られたら・・・・・)
美姫の息づかいが荒らくなる。玲の息づかいも荒らくなっている。そして美姫の胸はもう玲の鼻先、デジカメのカメラの直前まで近寄っている。
あとちょっと・・・・。あとちょっとで美姫さんの胸に顔がつきそうだ。
あとちょっと・・・・。あとちょっとで玲の顔が私の胸にめり込みそうだ。
触りたい。
触られたい。
ふと二人は顔を合わせた。
その時二人は悟った。
二人の切ない欲望が顔に現れているのを。
いいんでしょう?美姫さん。
いいのよ、玲。
言葉に出さないが、意志の交流があり。
玲は美姫の胸に手を伸ばした。
(続く)
えー、これ続けるんか、俺。とりあえず今週はこれから百合姫単行本、中里さん本、百合少女と忙しいんで、これは今週は動きませんよ・・・・
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えー、来年度から給料の振込先が2カ所から1カ所になるので、秘密財源が明らかになってしまう!とビビっているgarbagememoです。ああ・・・・独身の人はいいですね・・・・(遠い目)
閑話休題(ソレハサテオキ)
つくづく思うのですが、♀同士モノはツンデレさんとその・・・・コトに及ぶのは難しいですねぇ。
前のエントリでも言及しましたけれども「♀同士だと双方合意じゃないと襲っているよーなイメージがまとわりつく」のです。たとえ相手が根底では準備完了していても態度が戸惑っていたり、拒否したがっていると痛々しい感じになってしまう・・・・・と感じるのってもしかして俺だけか?というか「その花びらにくちづけを」の麻衣−玲於ってそういう感じですが、あんましそういう声聞こえないよな。
ご、ごほん。
で、エロゲとかをやっている時って「コトに及ぶ」のを期待しているので、相当無理な展開でも「コトに及ぶ」シーンがあれば結構許せるんですよ。でもこれを♀同士モノに「脱構築(嘘)」すると根底に流れる非対称性が暴かれるのです!
・・・・・自分で何言ってんだか訳分からなくなりました。
ええとですね、要するにえっちい創作物を作る場合はコトに及ぶ迄の仕掛けが♂♀モノ以上に重要、というコトです。単純に引き写してもちょっと強度が強すぎる場合になりがちなのですね。
ただねぇ・・・・そういう高低差自体が好物、って人が扶助氏の方は多そうだよなー。扶助氏にヒットする人物ってみんな内面無くて圧倒的な人間だもんねー。
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大口叩いてますが、外れる可能性もありますよ、勿論。
で「つぼみ」から単行本が出る確率はかなり高いと信じています。理由として
(1)雑誌、又は単行本で元を取るのは結構大変。
以前聞いた話として「雑誌は数十万部クラスじゃないと実は元が取れない。広告費用で相殺するか単行本化によって元をとる」という情報がありまして。DTP化で結構緩和されているとは思いますが、大筋は変わらないと思います。で、公告が存在しない以上「つぼみ」は単行本化で元を取る戦略をとると考えています。
(2)書いている作家さんの収支が結構大変。
たしかgigazineでも取り上げられた「マンガの連載だけでは食うのは大変」という事実があります。中村珍さんが収支を公表した時には「黒字が一回だけ出て2万円くらい」という話だった筈です。同じ事が秋★枝さん、吉富昭仁さん、きづきあきら+サトウナンキさん、玄鉄絢さんにも言える筈で、しかも多分稿料って絶対モーニングツーよりも安い筈。
だからプロ作家さん達が収支を合わせるためには単行本化が必須でつまりは連載作品は当初から単行本化を睨んでいるはず。
(3)単行本化すると会社の売り上げが上がる。
原稿は既に存在する訳ですから、単行本化して、しかも「つぼみ」の読者数×0.3程度は確実に捌けると計算できますし、これほど安全牌でしかも売り上げが上がる手法は無いわけです。会社として手を出さない訳がない。
自分の直感としては以上3点は自明なんで「絶対単行本が出る」と信じている訳です。
勿論外れる可能性もあって、特に「立ち上げ当初に想定した部数が捌けなかった」場合は早々に廃刊されて単行本も出ない筈です。
でも「無限遠点」の展開(あれはどう考えても続きを楽しみに!ですよ)、プロ作家の中途参入(秋★枝さん、玄鉄絢さん)、そしてVol4における百合濃度の向上が全般的に見られる事(vol3迄は♀同士友情と両睨みな作品が多かった)等から私は「つぼみ」は単行本化に舵を切った、と判断した訳です。
・・・・・・外れたら超恥ずかしいですね。げははは。
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わーい、smallcallさんが「灰羽連盟」褒めてくれてるーー!
なははは。自分が入れ込んでいる作品を人が誉めてくれるのは嬉しいもんですね。特にあんまし話題になってない作品だと。というかあのページを作るまで理解してなかったんですが、どうも「灰羽連盟」自体あんまし人に知られてないみたいですねぇ。きゅう。
なお、一周目は「この先どうなっちゃうんだー」と思って百合妄想なんかしているヒマが無いという部分もありまして。smallcallさんが仰っている様に「百合いやっほぉぉぉ」と素直に喜べませんでした。いや、別に悪い意味じゃなくて。
という印象になると思います。俺もそうだったもん。でもさ、二週目で見るとですね。もうラッカ×レキで萌える萌える。つまり先が分っているので登場人物の台詞が「ああ、これはこういう意味で言っているのだな」なんて心理に寄り添う形で鑑賞出来るんすよ。そうなるともうラッカ、レキ共にもう切ないまでに相手を思いやっている姿が・・・・・
というか一周した後で第一話のオープニングを見るだけでもう落涙すると思う云々・・・・<この入れ込みようはどうか。
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しょうもないSSを書いていると気が付くことがあります。それは書き出しに異様に時間がかかる事。普通の本読みの人だったら、オリジナルの話のネタ自体は頭の中に常に湧いているもんだと思います。読んでいて「あ、これおかしい、俺だったらこういう展開に・・・」とか「普通人類はこういう考え方しないだろ」とか考えますヨネ。こうだったら俺はもう悶えまくるだろー、とか。
で、じゃぁそういう妄想のタネを書こうとするじゃない。
と。
とたんに手が止まる。さっきまであんなに脳裏にバッチリと絵が浮かんでいたのに!
で、最初の一行を書くまでに凄い時間がかかるかかる。これでWeb閲覧環境があると気合いが溜まるまでちょっとWeb閲覧でも・・・なんて考えて時間が無為に過ぎる訳ですね。
時間経過を考えるとどうも「書き出しで気合いを貯める」時間の方が中身を書く時間よりも圧倒的に多い。
でも毎日書いているとこの「書き出しにかかる時間」が徐々に減ってくる訳です。
ここから類推するに
(1)「創作物を書く」というモードはエッセイ系を書くよりも脳の状態遷移が大きい。
(2)状態遷移にかかる時間は毎日練習していると短くなる
(3)サボると状態遷移の時間はすぐに長くなる。
という事が言える気がします。
なのでちょっとずつでも良いから毎日書く方が良いのではないでしょうか。
それこそ「百合俳句」や「百合の種」クラスの短い話、断章、そういうレベルでも良いのでは無いでしょうか。
という訳で創作者希望の方はまずはメーラーに「百合・断章」というフォルダー作って自分宛てに毎日メールを出すというのはどうか<まずお前がやれ
「百合の種」はSSの更に一部分を切り出したような、話の「種」部分を書いたもの、と説明されておられます。が、当該サイトにはそのものズバリの説明が無いのがちょっと不便。というか今はそこまで「種」というレベルの作品は無くて普通のSSが並んでいるのですが・・・・。
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「ラプンツェルのスピア(第二話)(その6)」の続き。
上のエントリにもありますが、結構このシーケンス・・・・書きづらいんで、「ちっちゃくリリース、早めにリリース」作戦で行きますよ。
つまりは細切れで。では。
最初はごく普通のポートレートを撮っていた。表情は固い、というか仏頂面であるし、特にポーズを自発的につける訳でもないし「一緒のシーンを撮ってもいいですか」と言っても「ダメ」のひと言。「美姫さん、あの・・・」「名前で呼ばないで!生意気よ!」と取り付く島もない。
そして「これが終わったら、もう貸し借り無し」という美姫の宣言から言ってもこれでプライベートに接触するのは最後、という意味だろう。
という事で玲の気勢はまったく上がらない状態だった。
しかし数枚撮り初めてから、ビューアーで美姫のフォトを見ていくうちに自分の心に沸き上がる思いがあった。
―――やっぱり美姫さんは奇麗だ―――
そう、この美しい姿、そしてややヴィジュアルに難はあるが、それでもこの姿は自分だけが見られる姿だから。
徐々に気分が上向いてきた。そして数十枚撮った後で「あ、ちょっとほほ笑んでもらえませんか?」と言った時に「こう?」と少し。そうほんの少し頬が緩んだ。
その顔を見た時に玲は身体中に電撃が疾った。この笑顔は確かに私に向けられたものではない、だけれどもたしかにこの笑顔は私しか見る事が出来ない。そして、もし自分の顔を硫酸につけてこの笑顔を見られるのなら、躊躇なく自分の顔を硫酸につけられるだろう。それほどまでに自分は美姫さんが好きなんだ、と玲は自分の気持を改めて確認した。
「そうです、素敵な笑顔です」
「そう、良かった」美姫も又顔が徐々にほぐれてきてる。
玲は段々大胆になった。今までは全体像を撮るために距離をおいていたが、徐々に距離が近くなってきた。顔のアップ、下からのアオリ。肩ごしの姿。膝を抱える姿。
様々な姿を撮りたくて。これが最後だから。お願いです、もう少しだけ。
カシャ。部屋にフラッシとカメラの動作音が響く。
美姫は考えていた。もう30分以上経過した。デジカメとはいえ撮った枚数は百枚の桁の筈。
もういい加減良いはずだ。確かに玲は自分の為に・・・いろいろしてくれた。しかしこれで返礼としては十分過ぎるのではないか?
もう良いだろう。これでもう終わり。二度と会わない。そう言えば良いだけのはず。
だが。
写真を撮られている時に。確かに最初はおぞましい気持があった。モデルクラブに所属している関係で何度か撮影の経験はあった。直ぐに止めたが。その経験から今回の事を思い付いたのだが・・・・。
しかしフラッシュを焚かれ、いい絵が撮れた時に見せる朗らかな玲の顔を見ている内に自分の気持が変化しているのに気が付いていた。
もっと撮られたい。玲の顔を見ていたい。嘗めるような玲の視線を身体中に感じたい。あのカラオケの時に触れられた時の快感が忘れられない。
・・・・・えっ。
思考がありえない方向に彷徨いはじめたのを感じて美姫は我に返った。危険だ。これ以上玲と一緒にいるのは・・・・
しかし口からは全く別の言葉が出ていた。
「こんな程度で満足なのかしら、あなた?」
(続く)
・・・・・・いよいよ次はちょっとだけえっちいシーンなんだけど、省略したら怒りますか。むむむ。