企画概要

全国修士論文討論会



「全国修士論文討論会」では、大学院修士課程修了生を対象として、全国から修士論文を募集します。3月5日(水)、3月6日(木)、3月7日(金)にそれぞれ設けられた以下のテーマの下に寄せられた論文から、ディレクター、コメンテーターの査読を経た10点前後(計30点前後)についての発表、並びに論文に基づいた討論を行います。

  日程| 2008年3月5日(水)、6日(木)、7日(金)
  時間| 13:00〜18:00  
  場所| 代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドプラザ
       (〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町29-10)


【日程・テーマ】
 
ディレクター 八束はじめ

3月5日(水) テーマ 「『過去』を読む」
コメンテーター 青井哲人 太田浩史

3月6日(木) テーマ 「『現在』を観る」
コメンテーター 佐藤淳 馬場正尊 藤村龍至

3月7日(金) テーマ 「『未来』を拓く」 ※変更あり
コメンテーター アニリール・セルカン 陶器浩一
(50音順、敬称略)

【ディレクターから】

  「トウキョウ建築コレクション2008 修士論文討論会」ではチャレンジングな修士論文を募りたい。すべては我々の建築的現在への視線からはじまるが、それは近い或は遠い過去の再読や未来の可能性の探求へと拡がっていくのでなければならない。それは単に既存のアカデミックな知見を増やすに留まらず、結局は現在を変えていく果敢な試みであることが望まれる。それが若い学生の特権であり義務でもあるからだ。その意味で論文の作業もひとつのプロジェクトである。今回の企画では7人のパネラーとディレクターを加えて学生諸君とが四つに組んだ真剣な討議を期待したい。そこに必要な資格はただ2008年という現在への探求的な野心である。
八束はじめ 
ディレクター/コメンテーター
【ディレクター】
青木淳
八束 はじめ/やつか・はじめ

1948年山形生まれ/1977年東京大学工学系大学院博士課程満期退学/1977~83年㈱磯崎新アトリエ勤務/1983年㈱UPM設立/2001年芝浦工業大学建築工学科教授/主な作品に「美里町文化交流センター<ひびき>」/主な著作に『思想としての日本近代建築』
【コメンテーター】
 『過去』を読む 3月5日(水)
青木淳
青井 哲人/あおい・あきひと

1970年愛知県生まれ/1992年京都大学工学部建築学科卒業/1994年同大学院修士課程修了/1995年同大学院博士課程中退、神戸芸術工科大学助手/2000年博士学位取得/2001年日本学術振興会特別研究員/2002年人間環境大学助教授(准教授)/主な著作に『植民地神社と帝国日本』、『彰化一九〇六年~市区改正が都市を動かす』
青木淳
太田 浩史/おおた・ひろし  

1968 年東京生まれ/1991年 東京大学工学部建築学科卒業/1993年東京大学工学系研究科修士課程修了/1993年~ 98年東京大学生産技術研究所助手・キャンパス計画室助手/2000年デザイン・ヌーブ設立/2002年より東京ピクニッククラブを主宰/2003年から東京大学国際都市再生研究センター特任研究員、世界諸都市の再生事例を、公共空間戦略を中心に研究している/編集企画・執筆に『SD 1999年5月号・挑発するマテリアリティ』、『INVISIBLE FLOW 省エネルギー建築ガイド』、『 10+1 #31 コンパクトシティ・スタディ』など/主な作品に「DUET」、「コンパクトシティのキャラバン」、「久が原のゲストハウス」、映像作品に「PopulouSCAPE」など
『現在』を観る 3月6日(木)
青木淳
佐藤 淳/さとう・じゅん

1970年 愛知県生まれ/1993年東京大学工学部建築学科卒業/1995年同大学大学院修士課程終了/1995年木村俊彦構造設計事務所入社/2000年佐藤淳構造設計事務所設立/2004年~07年芝浦工業大学非常勤講師/2005年~06年慶應義塾大学COE講師/2006年~07年慶應義塾大学非常勤講師/2007年東京大学非常勤講師/主な作品に「ツダ・ジュウイカ」(設計:小嶋一浩/CAt)、「クリスタル・ブリック」(設計:山下保博/アトリエ・天工人)、「公立はこだて未来大学研究棟」(設計:山本理顕設計工場)、「T-House」(設計:藤本壮介建築設計事務)、「NYH」(設計:aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所)など
青木淳
馬場 正尊/ばば・まさたか

1968年佐賀県生まれ/1994年早稲田大学大学院建築学科修了/博報堂、早稲田大学博士課程、雑誌『A』編集長を経て、2002年Open A を設立し建築設計、都市計画、執筆などを行う/主な作品に運河沿いの倉庫をオフィスに改造した、「勝ちどきTHE NATURAL SHOE STOREオフィス&ストック」、オフィスを集合住宅に改造した「東日本橋のオフィスコンバージョン」、茨城県守谷市に「郊外の小さな農家」をテーマにした住宅を設計、日本橋コレドの公開空地のリ・デザインなど/著書に『R the Transformers/都市をリサイクル』、『POST-OFFICE/ワークスペース改造計画』など/都市の空地を発見するサイト「東京R不動産」を運営
青木淳
藤村龍至/ふじむら・りゅうじ

1976年東京生まれ/2000年東京工業大学工学部社会工学科卒業/2002年東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻修士課程修了/2002~2003年ベルラーヘ・インスティテュート(オランダ)/2003年東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻博士課程/2002~2005年ISSHO建築設計事務所共同主宰/2005年藤村龍至建築設計事務所設立
『未来』を拓く 3月7日(金) ※変更あり
青木淳
アニリール・セルカン/ANILIR SERKAN

1973年ケルン(ドイツ)生まれ/国籍:トルコ共和国/1995年イリノイ工科(IIT)大学建築学部建築学科卒業/1996年イスタンブール工科大学建築学部建築学科卒業/1999年バウハウス大学大学院修士課程修了/2003年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了/1996年バウハウス大学助手/1997 年プリンストン大学講師/2001年NASAアドバンスプロジェクトチームリーダー/2003年日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)講師/2004年トルコ人初宇宙飛行士候補/2005年(技術開発による)アメリカ名誉勲章/2005年東京大学大学院助手/2007年東京大学大学院助教
青木淳
陶器 浩一/とうき・ひろかず 

1962年生まれ/1984年京都大学工学部建築学科卒業/1986年同大学大学院修士課程修了/同年(株)日建設計入社/2001〜2004年京都大学非常勤講師/2003年滋賀県立大学助教授/2006年滋賀県立大学教授/主な作品に「清里アートギャラリー」「若葉台の家」(設計:岡田哲史)、「積層の家」(設計:大谷弘明)、「ハンカイハウス」(設計:宮本佳明)「愛媛県美術館」「愛媛県歴史文化博物館」「キーエンス本社・研究所」(設計・日建設計)など
   
募集要項
参加対象
2007年9月〜2008年3月修了/修了見込の修士学生による修了時に審査対象となる修士論文に準ずるもの。修了審査がない場合は、修士学生最後の論文を対象とします。

募集期間

応募登録期間・・・2008年1月1日(火)AM0:00〜2月20日(水)PM4:00
論文提出期間・・・2008年2月16日(土)AM0:00〜2月20日(水)PM5:00

登録方法
本ホームページ内の応募フォームから必要項目を記入の上、ご応募下さい。日別(テーマ別)の応募となります。複数テーマでの二重応募はできません。登録後、E-mailで登録確認メールが送られ、登録番号が交付されます。この登録番号は応募にあたって必要となりますので各人で記録し保存してください。

提出物
以下のデータを添付ファイルにてメールでお送りください。メールの件名には登録番号のみを記入してください。なお、各データのファイル名は必ず下記に従ってください。
 ①A3サイズ(297×420mm)片面横使い2枚にまとめた梗概(PDF形式)
  (例:登録番号tp023の場合) tp023_01.pdf、tp023_02.pdf
 ②応募者本人の顔写真データ(一辺500ピクセル以上のJPG形式のカラー写真)
  (例:登録番号tp023の場合) tp023_i.jpg

提出先メールアドレス
  ronbun2008@tkc-net.org

発表者への通知及び発表
作品締め切り後、ディレクター、コメンテーターの査読の上、発表者には2月24日前後に直接ご連絡いたします。発表者には当日、プレゼンテーションと討論会への参加をしていただきます。また、展覧会記録集にて論文、討論会の様子の掲載をいたします。なお、査読の結果発表に選ばれなかった論文に関しては、発表・展示および展覧会記録集への掲載は一切ございませんので、ご理解の上ご応募ください

発表者への追加資料
発表者には後日以下のものをご用意していただきます。
・修士論文全文(pdf形式)
・発表当日に用いる資料(詳細は追ってご連絡します。)

提出先・問い合わせ
トウキョウ建築コレクション2008実行委員会事務局
〒169-0072 東京都新宿区大久保3-4-1 55-N806 古谷誠章研究室
e-mail:info2008@tkc-net.org
tel:070-6422-7613(代表:顧彬彬/コピンピン)

注意事項
選考に残る条件として、応募者本人が発表当日会場へ来場し討論会に参加しなければなりません。本展覧会の主旨を十分に理解し、査読において選定された者は、展覧会終了まで責任をもって携わることとします。
査読に関する質疑には応じかねますのでご了承ください。
査読の結果、希望以外の日に担当していただく場合があります。
本展覧会で同時におこなわれる「全国修士設計展」との二重応募はできません。


応募登録フォームへ
発表・討論会場

発表・討論会場

3月5日(水)から3月7日(金)まで、ヒルサイドプラザ(P)にて発表・討論会及び展示が行なわれます。


ヒルサイドブラザ
ヒルサイドプラザ(P)