佐世保地区労働組合会議(佐世保地区労、土井憲治議長)が結成から60周年を迎えた10日、記念祝賀会が佐世保市内のホテルで開かれ、組合員やOBなど約150人が節目を祝った。
佐世保地区労は1949年11月10日に、22組合で結成。米海軍佐世保基地があることから反戦・平和運動に重点を置いてきた。10万人規模の集会などで日本初の米原潜入港を通告から約2年遅らせたシードラゴン寄港反対闘争(64年)や、米原子力空母エンタープライズ入港反対闘争(68年)、原子力船むつ入港反対闘争(78年)などで全国的に知られる。
一方で、53年の最大時に約1万3千人いた組合員は、労組離れや公務員の定数削減などで年々減少し、現在は17組合約2900人。
土井議長は「先人が築き上げた反戦・反基地の闘いを続けたい」とあいさつ。同地区労の歴史に詳しい元事務局長の今川正美さん(62)は「厳しい組織状況だが、今後も地区労の特色である反基地運動に力を入れてほしい」と話した。
=2009/11/11付 西日本新聞朝刊=