2009年11月21日 19時37分更新
中国残留孤児を描いたNHKドラマ「遙かなる絆」の主人公の男性とこの男性の娘でドラマの原作者の2人によるトークショーが21日、岡山市内で開かれました。
このトークショーは岡山市の日中友好協会が主催して開いたものです。
トークショーでは今年4月から5月にかけて放送されたNHKの土曜ドラマ「遙かなる絆」の主人公城戸幹さんと娘でこのドラマの原作者の久枝さんがステージに登場しました。
そして父親の幹さんが両親と生き別れ氷点下40度以下になる中国の貧しい村で養父や養母に育てられたことや「日本人」と明かしただけで大学への進学の道が閉ざされてしまったつらい過去を話しました。
そして、300通以上の手紙を日本に送りようやく帰国が果たせた経緯を話しました。
また娘の久枝さんは中国に留学したり父親から何度も聞き書きをしたりするなどして本にまとめ上げるまでの苦労を語りました。
父親の幹さんは「中国は今でも第2のふるさとです」と話し、娘の久枝さんは「中国から引き上げてこられたかたがたはぜひ若い人たちに体験を話してほしい」と話していました。
このNHKドラマ「遙かなる絆」は12月30日と31日のそれぞれ午後3時から全6話が再放送される予定です。