岡山放送局

2009年11月21日 19時37分更新

宝福寺で雪舟の水墨画公開


水墨画で有名な画僧「雪舟」ゆかりの寺として知られる総社市の宝福寺で、雪舟の作品などが展示されている建物が特別に公開されています。

総社市の宝福寺は、室町時代に活躍した画僧「雪舟」が少年時代に修業した寺です。

住職が講話などを行う建物の「方丈」には雪舟の描いた水墨画7点が展示されていて毎年、この時期に公開されています。

このうち、「出山釈迦図」は、修行を終えて山から下りてくる釈迦の姿を描いた絵で、墨の淡い色が釈迦の神聖な雰囲気を引き出しています。
また、「達磨大師像」は、達磨大師を雪舟らしい大胆なタッチで描いた絵で、大きな足や勢いのあるひげが達磨の迫力を際だたせています。

このほか、「文殊、芦雁図」は、3対の水墨画からなる絵で、左右の2対には雁の姿が水墨画の濃淡を活かして繊細に描かれています。

方丈の特別公開は、23日まで行われています。