エルサレム(CNN) イスラエル内務省は17日、エルサレム南方の郊外にある入植地ギロに、住宅900棟を新たに建設する計画を承認した。最終承認までには今後複数の段階があるため、建設は数年先とみられている。
米政府は直ちに失望感を表明。ギブズ米大統領報道官は声明で「われわれが和平交渉の再開に努めている時、こうした動きはわれわれの努力の成功を一層困難にする」と述べた。ギブズ報道官はまた、パレスチナ人を立ち退かせて家屋を破壊するイスラエルの慣行に反対を表明し、エルサレムの恒久的地位問題は交渉を通じて解決されるべきだとの米国の立場を強調した。
オバマ米政権はイスラエルに対し、ヨルダン川西岸や東エルサレムへのユダヤ人入植地建設を全面凍結するよう求めたが、イスラエルのネタニヤフ首相はこれを拒否。米国は譲歩する姿勢を示し、パレスチナ側からの反発を招いた。
エルサレムのバルカット市長は声明で、入植地建設中止は米国の要求だと述べ、これを拒否する考えを明言した。