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ロープでバイク横転、米兵の子ら立件へ 殺人未遂容疑

2009年11月21日3時30分

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 東京都武蔵村山市で8月、故意に道路に張られたロープにバイクの女性(23)が引っかかって転倒し、頭蓋骨(ずがいこつ)が折れる重傷を負った事件があり、在日米軍横田基地所属の米兵の子の少年少女4人が当時現場にいたことが、捜査関係者への取材でわかった。警視庁は少年らが関与した疑いがあるとして近く殺人未遂容疑で立件する方針を固めた。

 捜査関係者や東大和署によると、同市伊奈平1丁目の市道で8月13日午後11時半ごろ、同市内に住む会社員の女性がバイクを運転中に、道路に張られたロープにバイクの前部が引っかかり、転倒した。現場は運送会社の倉庫前で、ロープは幅約6.5メートルの市道を斜めに横断するように張られていた。普段はこの倉庫の入り口に張られていたが、何者かによって同社敷地内にあるポールの高さ1.4メートルのところと、道路反対側の電柱の高さ約70センチのところに結びつけられていた。

 捜査関係者によると、第1発見者が車で現場を通りかかった際、女性が倒れているそばに外国人とみられる少年少女4人がいた。駆けつけた警察官が4人から事情を聴いたが、偽名を名乗るなど不審な点があった。さらに近くの防犯カメラに、事件直前に4人が映っていたという。

 現場付近は倉庫が立ち並び、街路灯は道路の片側にしかなく、夜間は見通しが悪い。同庁は、ロープが見えにくいため、バイクや自転車が気づかずに引っかかって転倒すれば死亡するおそれがあることを判断できたはずだとして、殺人未遂容疑での立件を目指す。

 同庁は、横田基地の憲兵隊とも協力して捜査。4人のそれぞれの具体的なかかわりについて調べている。

 また、現場近くの交差点2カ所に複数の円錐(えんすい)型のコーンが並べられていた。現場の道路に車が進入しないように置かれていたといい、同庁が関連を調べている。

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