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第2回目のエコトモは・・・(2009.4.30)

ペットキャップの写真

ペットキャップを集めてワクチンになる仕組み

TBSの社内でも、ペットボトルのキャップを 集めています。そこには「ペットボトルのキャップを集めてワクチンを!」の文字。 どうして、キャップがワクチンになるのかご存知でしょうか?その仕組みを追いかけてみました!


集めたキャップを資源として使う!

苦労して回収したペットキャップは、資材として売却されます。いったいどんなものに利用されているのでしょうか?

集めたキャップを資源として使う!画像1

工場で細かくされるキャップ

収集場所に集められたキャップが運ばれてきた先は、千葉県木更津市の東京木工所、大きな工場です。 ここではまず、キャップの中に異物が入っていないか手作業でチェック。

水野「手作業で分けるんですね。やっぱり持ってくる側がちゃんと分けないとダメなんですね。」

きちんと分けられたキャップは機械で細かく繊維状に破砕されます。

水野「すご〜い!とろろ昆布みたい。こんなに細かくなるんですね!」

集めたキャップを資源として使う!画像2

でき上がったエコプライ

細かくなったペットキャップは、廃プラスチック材や廃木材と混ぜて固められて【エコプライ】というコンクリート用型枠材 (コンパネ)になるのです。

水野「かわいい〜っ!絵の具のパレットみたいですね。」


木材と様々な色のペットキャップが混ざっているためにできる、複雑で不思議な色合いとプラスチックでも木でもない風合い。
東京木工所の谷口社長にお話をうかがいました。

エコプライができるまで

水野「なぜ、【エコプライ】を作ろうと?」

社長「ベニア板を扱って40年以上。ラワンという熱帯地域の木材を使ってきましたが、限りある地球や自然の将来を危惧し、なんとかそれに代わるものを・・・と探していたところ、プラスチックと混ぜて合板を作るという画期的なシステムを見つけて。」

水野「すばらしい技術ですよね。」

集めたキャップを資源として使う!画像2

デザインとメッセージをこめて
ストラップなどインテリア雑貨に

社長「エコプライは100%廃材なんですよ。キャップ以外にもナンバーシートとかパンを包んでいる袋とかプラスチックも、木屑もすべて材料。一回使用したものをリサイクルしていますから。さらにこのエコプライは、古くなってまたここへ戻ってきたものを破砕して材料に混ぜ、またエコプライにできる。ほぼ永久にリサイクルできる優等生なんです!」

集めたキャップを資源として使う!画像2

養豚所の小屋の壁面として
(清潔好きな豚には、
水洗いできるので最適な素材)

水野「本当に無駄がないですね。みんなが集めたキャップがこうなるって、いろんな人に見てほしいですね」

エコプライは、現場で型枠として使われるほか、その主旨や目的を広く訴えるため 現在は家具や雑貨などデザイン性の高いものや、その特質(水に強く、汚れが落ちやすい)から養豚場からのオファーも多いとか。

集めたキャップを資源として使う!画像2

TBS美術センターの
デザインデスクにも使用

この運動を広めるためにも、【エコプライ】製品が世間に認知されて、いろいろな用途に使われることも大切です。

社長「地球と共生していこう、と。エコプライ製品が長く使われることも大切、また戻ってきたものをリサイクルするというシステムがきちっと確立されれば、地球に負荷をかけなくて済む。一生懸命やっていきます。」

集めたキャップを資源として使う!画像6

【エコトモ/4人目】東京木工所 谷口政幸社長http://www.tokyomokko.co.jp/