中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大相撲 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大相撲】

襲われた!?高見盛 花道で観客が背中連打!

2009年11月21日 紙面から

春日王(右)を寄り切りで破った高見盛

写真

◇九州場所6日目

(20日・福岡国際センター)

 連敗を止めて意気揚々と花道を引き揚げかけた高見盛に、ハプニングが降り掛かった。

 中ほどのマス席から進み出てきた中年男性が、後ろから背中をポンポンポンと数発連打。客としては喜びのあまりの行動だったろうが、不意を突かれた高見盛はビックリ。「襲われた」と、支度部屋で烈火のごとく怒った。

 「困りますねえ。いきなり飛び掛かってくるんだから逃げたくもなる」。男性もそこまで過激には見えなかったが、高めた気合を土俵で放出した直後で、驚きも倍増したようだ。「こちらも紳士的に対応しているから、手を出すわけにもいかない」と耐えたという。

 取組では、もろ差しになって前に出て春日王に快勝。「かいなを返して、うまく攻められた」と自画自賛し、調子を取り戻す弾みがつく内容だっただけに「勝って良い気持ちで帰ろうとして、あそこでいきなり襲われたらどう思いますか。マナーを大事にしてほしい」と訴えた。

 ファンが行き過ぎた行動に走るのは人気者の宿命でもある。最後は「仕方ないですね」と受け止めた高見盛。初日から3連勝、2年前にケガをさせられた因縁の嘉風に負けてから連敗、そしてこの日のハプニング…。高見盛にとっては、何かと波乱万丈の九州場所だ。 

  (田中一正)

 

この記事を印刷する


中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ