戦極大みそか 資金難で中止!石井VS吉田消滅も
大みそかの対決が消滅する可能性が浮上した石井慧(左)と吉田秀彦
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北京五輪柔道100キロ超級金メダリストの石井慧(22=アイダッシュ)と柔道王・吉田秀彦(40=吉田道場)の対決が消滅する可能性が出てきた。大みそかに東京・有明コロシアムで予定されていた戦極の大会「SENGOKU RAIDEN CHAMPIONSHIP(SRC)」が事実上の中止に追い込まれることが20日、分かった。地上波放送交渉の難航と資金難によるもので、石井VS吉田は同じく大みそかの「Dynamite!!」(さいたまスーパーアリーナ)で行うか、中止かの選択を迫られることになった。
SRCを主催するワールドビクトリーロード(WVR)はこの日、“12・31「SRC12」に関するお知らせ”をファクスで発表した。「好カードが予定されておりますため、現在人気が殺到し、有明コロシアムでは収容しきれない可能性もあり、別の大きな会場を調整中であります」。会場変更の予定としたが、資金難による開催断念で会場を手放したのが実情だった。
WVRは9月、総合格闘技デビューする石井と柔道王・吉田という史上初の五輪金メダリスト対決を発表。複数の地上波テレビ局と交渉していたものの、条件面などで合意できなかった。スポンサーも不景気のあおりを受けてバックアップ態勢が整わず、ここまでメーン以外の対戦カードを組むことができなかった。WVRの國保尊弘取締役は「話をすることはありません」と“中止”については否定しなかった。
SRC中止で宙に浮いた形の石井VS吉田戦については、同じく大みそかに行われる「Dynamite!!」が開催を打診しているという。「Dynamite!!」はTBSが地上波で約5時間の放送を予定。メーンはK―1の魔裟斗の引退試合を予定しているが、放送時間などを考えると同じくらいの目玉カードが欲しい状況だ。主催するFEGの谷川貞治代表は「前向きに話しているが、まだ何とも言えない」と言葉を濁しながらもオファーを出していることを示唆。ただし、SRCとの契約などクリアすべき問題は山積みで、実現しなければカードそのものが消滅する。石井の格闘家デビューは、またしても不透明な状況となってきた。
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