闘莉王は構想外!浦和22日にも通告へ
サポーターが掲げた横断幕を背に、別メニュー調整する田中マルクス闘莉王
Photo By スポニチ |
浦和が22日にもDF田中マルクス闘莉王(28)に対し、事実上の構想外通告を下す見通しとなった。信藤健仁チーム・ダイレクター(TD、49)が週明けに闘莉王と直接交渉を持つことを明かしたもので、その席で契約を延長しない意向を伝えることになる。一方、日本代表の南アフリカ・香港遠征から帰国した闘莉王は先発が濃厚な21日の磐田戦(埼玉)に集中するため、去就問題を封印した。
磐田戦に向けた前日練習を見届けた信藤TDは「きょう(20日)は闘莉王とは話をしていない。遠征から戻ったので“ご苦労さん”と言ったぐらい。来季の話は試合が終わってから。来週になる」と明かした。28日の京都戦、12月5日の鹿島戦と公式戦2試合を残しながら、早ければ22日にも闘莉王本人に対し事実上の構想外を通告することになる。
浦和は今年7月の段階で闘莉王の代理人に対し今季の推定年俸1億2000万円から大幅ダウンとなる来季年俸を提示。だがその後、双方が話し合いを持つことなく約3カ月が経過。10月になってようやく浦和が闘莉王の代理人と下交渉を行った。この話し合いの中で、浦和側からフィンケ監督の世代交代を進める方針が示され、闘莉王の代理人からはあくまでも勝利にこだわりたいという闘莉王本人の意向が伝えられた。結局、この両者の考え方の相違が決定打となり、浦和は今季限りで3年契約を満了する闘莉王との契約を更新しない方針を決定。浦和の06年リーグ初制覇、07年にはACL制覇に貢献した大黒柱が、今季限りで浦和を去ることになる。
日本代表の南アフリカ・香港遠征から19日に帰国した闘莉王はこの日、ランニング中心の別メニュー調整に終始。練習後、自身の去就問題には触れず「余計なことは考えず、試合に集中するだけ。どんな状況でもオレがやることは変わらない。ホームで勝つことが一番、大事」と、21日の磐田戦に集中した。指揮官も「闘莉王の先発の可能性は非情に高い」と今季はフル回転させる方針を示した。
闘莉王には欧州の複数クラブが興味を示しているが、現時点で正式オファーは届いていない。今後は国内も含めて移籍先を探すことになるが、厳しい状況に立たされても、闘将はプロとして、レッズの一員として、最後まで戦い抜く。
【レッズiPodケース】