<小惑星探査機>「はやぶさ」地球帰還ピンチ
11月9日20時53分配信 毎日新聞
世界で初めて小惑星の岩石採取に挑戦した日本の探査機「はやぶさ」について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日、エンジンに新たな異常が起きたと発表した。これで4基のうち3基が休止、残る1基も推力が十分に出ない状態となり、来年6月の地球帰還に黄信号が点灯した。
JAXAによると、A〜Dの4基のイオンエンジンのうち、Dの推力を維持する「中和器」という部品が劣化し、エンジンが自動停止していることが4日にわかった。はやぶさは03年の打ち上げ直後のトラブルでAを休止、07年4月にも中和器の劣化でBを休止した。残る2基で航行していたが、今回Dが止まり、残るCも十分な推力がない。Dの再起動も成功しておらず、この状態が続くと地球に帰還できないという。
はやぶさの現在位置は、地球から直線距離で約1億6000万キロ。
【関連ニュース】
【関連写真特集】探査機「フェニックス」が見た火星
火星:つむじ風が「入れ墨」つくる
惑星の素顔が見えてきた/1 進む太陽系の探査
金星探査機:愛称「あかつき」に JAXA
<写真ドキュメント> 皆既日食 2009年7月22日
JAXAによると、A〜Dの4基のイオンエンジンのうち、Dの推力を維持する「中和器」という部品が劣化し、エンジンが自動停止していることが4日にわかった。はやぶさは03年の打ち上げ直後のトラブルでAを休止、07年4月にも中和器の劣化でBを休止した。残る2基で航行していたが、今回Dが止まり、残るCも十分な推力がない。Dの再起動も成功しておらず、この状態が続くと地球に帰還できないという。
はやぶさの現在位置は、地球から直線距離で約1億6000万キロ。
【関連ニュース】
【関連写真特集】探査機「フェニックス」が見た火星
火星:つむじ風が「入れ墨」つくる
惑星の素顔が見えてきた/1 進む太陽系の探査
金星探査機:愛称「あかつき」に JAXA
<写真ドキュメント> 皆既日食 2009年7月22日
最終更新:11月10日12時4分