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【続スクリーンとともに】テアトル石和(山梨県笛吹市) (2/2ページ)
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ポルノを完全にやめて洋画中心の旧作をかける今のスタイルにしたのは、平成5年からだ。ちょうどそのころ、長男の忍さん(41)が大学を出て家業を手伝うようになった。「まだテアトル甲府も持っていましたし、景気はよかった。子供のころからずっと映画とともに育って、映画は大好きでしたからね」と忍さんは言う。
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だがその後、甲府市にシネコンが進出、4スクリーンを有したテアトル甲府は平成13年に閉館し、有泉さん経営の映画館はテアトル石和のみとなる。「でもここは閉めようとは思わなかった。祖父の代からやっていると、最後の一つはやめられません」と忍さん。
現在も基本は旧作の2本立てだが、この夏は「いのちの食べかた」や「靖国」といった社会派ドキュメンタリーを上映するなど、ラインアップの幅を広げてきている。週末にはナイトショーと銘打って、深夜の3時、4時まで上映することもある。
「映画が替わるたびに朝から最後まで見る、という常連の人が3人くらいいます。お客さんから渋滞で遅れるという連絡があったら、上映を10分、20分遅らせることもある。うちで見たいと来てくれるお客さんもたくさんいるし、何とかがんばって続けますよ」。父と息子の二人三脚で、今日も映写機を回し続ける。(藤井克郎)
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【メモ】テアトル石和
昭和42年にオープン。座席数は固定席だけで100。山梨県笛吹市石和町八田291。TEL055・262・4674。
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