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今年9月で歌手活動20周年を迎えた俳優・吉田栄作(40)が、このほどスポーツ報知のインタビューに応じた。8月には、ファン投票で選曲したベストアルバムを発売したほか、代表曲「心の旅(ver.2009)」も19年ぶりにセルフカバー。大きな節目を迎えても「たかだか40歳、たかだか20周年」と向上心は尽きない。
1999年の休養明け以降、吉田は俳優業に重心を置いていた。最近はNHK朝ドラ「だんだん」でヒロインの父親役を好演。その一方でインディーズやライブハウスでは音楽活動を続けていた。
「『だんだん』では、ボクサーの夢を封印し、宍道湖(島根県)でシジミ漁を営んでいる男の役でした。演じながら、似た気持ちが自分の中にあるなと思ったんです。それは僕にとって音楽活動だった。俳優としての20周年を朝ドラでやらせてもらい、そんな活動を音楽活動でもしてみようとなったんです」
90年にチューリップの名曲をカバーして大ヒットした「心の旅」を復帰曲に選び、セルフカバーした。メジャーでの楽曲発売は実に14年ぶりだ。
「オリジナルで勝負したい気持ちもあったんですけど、若い人は僕が歌っていることを知らない人が多い。『心の旅』で紅白にも出ましたし、たくさんの人に愛されてる曲。ステージでは歌い続けてきたが、40歳になった自分がどんな『心の旅』を歌うのか。僕自身も興味がありました」
この20年間を振り返って、意識の変化はあったという。
「19年前はいい意味で緊張して、一生懸命。今は純粋に音楽を楽しんでいる。自然と笑顔で歌ってるんですよね」
節目の年を迎えても、ハングリーさ、向上心が尽きることはない。
「たかだか40歳、20周年でまだまだ途中。ミック・ジャガーやエアロスミスはこの年で格好良くて色っぽい。それを目標に30年、40年を目指します。小さなライブハウスでの活動なども死ぬまでやめない。18年ぶりに紅白(歌合戦の出場)のオファーが来たら? 喜んでジーパンにTシャツで出たいと思います」
渋みを増しても、あの“栄作節”は健在だった。
(2009年11月19日10時59分 スポーツ報知)