北島康介「少し安心した」国内復帰戦で優勝…競泳

男子１００メートル平泳ぎで優勝した北島康介

　昨年８月の北京五輪競泳男子平泳ぎで２大会連続２冠を獲得した北島康介（日本コカ・コーラ）が２０日、東京都豊島区の東京スイミングセンターで行われた招待公認記録会に出場し、五輪後の国内復帰戦となった１００メートル平泳ぎで１分１秒９１とまずまずのタイムで優勝した。

　北島は予選を１分２秒２２で全体のトップで通過。決勝は北京五輪で樹立した自らの日本記録５８秒９１から３秒遅れたが、練習不足にもかかわらず持ち味の伸びやかな泳ぎを見せた。

　五輪以来初めての長水路（５０メートルプール）大会だった北島は「どんな姿を見せられるか不安もあった。少し安心した」とほっとした表情。五輪決勝では前半５０メートルを１６ストロークでカバーする大きな泳ぎで当時の世界新で快勝。この日の決勝前半も１６ストロークで「北京の記憶を自分の体の中で覚えていたと思うとうれしかった」と話した。

　ロンドン五輪については「まだ見えない。試合に出ていろんなものを吸収してそれがロンドンにつながれば」と、まだ目標と決めてはいないとの考えを示した。

　４月から生活拠点をロサンゼルスに置く北島は、１４日と１５日に米国での２５ヤード（約２３メートル）の短水路大会に出場した後、日本での練習拠点だった同センターでの大会に出た。