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山本一太議員 新聞業界から3千万円献金、見返りに露骨な業界保護活動
20:50 11/19 2009
 
山本一太議員(「Yahoo!みんなの政治」より転載)

 新聞業界から山本一太参院議員に5年間で3千万円を超える政治献金がなされていた事実が明らかになった。山本議員は、再販制度や新聞特殊指定の問題が政治課題に上がった際、新聞業界の既得権を守るために代理人並みの働きをした経緯がある。献金の中心的な役割を果たしてきた地元・群馬県新聞販売組合の本部が、上毛新聞社と同じ住所であることも判明した。特定業界の既得権を守る見返りに多額の献金を受けとる行為は本来、あっせん収賄罪に問われるべき内容。批判を恐れたためか同議員は、自民党支部を迂回させて自身の政治団体に献金を流し込んでいることも分かった。

【Digest】
◇政治献金を迂回させる
◇新聞族議員の2代目
◇小渕、小泉、森、小沢……
◇2006年の特殊指定問題
◇「議員立法で始末をつける」
◇組合から年間700万円

 清潔を売りにしたプロパガンダか、それとも政治家としての信念か。山本一太議員は、みずからのブログで政治献金のあり方について、透明性の重視を宣言している。

 重要なことは、個人献金、企業献金にかかわらず、政治活動に関するお金の流れをすべて透明にすること。私腹を肥やすために資金を集める政治家なんているはずがない。(と信じたい。)選挙を含む政治活動のために資金が必要なのだ。

 どこからどれだけ集めて、どう使ったかということをきちんと明らかにすれば、有権者の理解は得られるのではないか。
(山本一太の「気分はいつも直滑降」02年3月31日付け)



2007年度の政治資金収支報告書。群馬県新聞販売組合から3月20日に、554万円の献金が行われている。同組合の届け出住所は、上毛新聞社と同じ。
  「どこからどれだけ集めて、どう使ったかということをきちんと明らかに」すべきだと持論を展開する。その山本議員に、新聞業界から多額の政治献金が行われてきたことが明らかになった。「社会の木鐸」を自任する新聞事業者も、既得権を金で買ったようだ。

 このほど情報公開請求によって入手した2004年度から2008年度までの政治資金収支報告書(群馬県選挙管理委員会へ提出されたもの)によると、「群馬県新聞販売組合」をはじめとする新聞関係の団体と見られる組織からの献金総額は、5年間で約3128万円にも及ぶことが分かった。単独の業界からこれだけ多額の献金を受けている例も珍しいのではないか。

◇政治献金を迂回させる

総務省に提出された政治資金収支報告書の比較。(上)秀政会(中川秀直)は、詳細に寄附者の名前が記されている。(下)一伸会(山本一太)のものは、寄附者として第3支部の名前があるだけ。
 経緯を説明しよう。わたしが山本議員の政治献金を調査対象にしたのは、総務省に提出された一伸会(山本氏の政治団体)の政治資金収支報告書が、これまでわたしが閲覧した他の議員のものと比べ、かなり奇妙に感じられたからだ。暗い好奇心に駆られたからである。

 政治資金収支報告書は、総務省が管理するものと、各都道府県の選挙管理委員会が管理するものがある。このうちわたしの注意をひいたのは、総務省に提出された一伸会の政治資金収支報告書である。

 通常、政治資金収支報告書には、献金をした団体や個人の名前、住所、職業、献金額などが詳細に記入される。それを閲覧することで、各政治家が受け取った政治献金の額と献金者を知る仕組みになっているのだ。

 山本議員がみずから主張するように、「どこからどれだけ集めて、どう使ったかということをきちんと明らかに」するのが政治献金収支報告書の目的である。

 ところが総務省に提出された一伸会の政治資金収支報告書に記された献金者は、予想外の組織だった。次に示すのは、2007年度の「寄附者の内訳」の箇所である。寄附者、献金額、献金日は次のようになっている。

  
寄附者 献金額 献金日
第三支部 100万円 1月10日
第三支部 100万円 1月31日
第三支部 100万円 1月28日
第三支部 50万円 3月9日
第三支部 100万円 3月29日
第三支部 100万円 4月27日
第三支部 200万円 5月16日
第三支部 200万円 5月31日
第三支部 100万円 6月8日
第三支部 200万円 6月29日
第三支部 200万円 7月11日
第三支部 100万円 8月10日
第三支部 50万円 8月31日
第三支部 100万円 9月28日
第三支部 100万円 10月31日
第三支部 100万円 11月30日
第三支部 100万円 12月28日

(注:第三支部=自由民主党群馬県参議院選挙区第三支部)

 寄付者の第3支部とは、自由民主党群馬県参議院選挙区第3支部のことで、山本一太議員の選挙区にある自民党支部である。つまり第3支部を窓口にして集めた政治献金を、第3支部から一伸会へ寄附する形式を取り、それを総務省へ申告しているのだ。

 その結果、一伸会への寄附者が第3支部になり、直接第3支部に献金した団体や個人は表に出てこない。政治献金を迂回させることで、献金元を隠しているのだ。少なくともわたしはそんなふうに解釈した。

 このような政治資金収支報告書は、透明性ゼロである。

 わたしは、総務省に提出された一伸会の政治資金収支報告書を過去数年にさかのぼって調べてみた。その結果.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。




『日販協月報』(1993年3月31日号)。自民党と日販協の関係は、昔から親密だった。

+++ 記者コメント +++
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田代裕治  11:14 11/20 2009
再販価格維持制度・特殊指定適用の新聞は、地方紙のほうが利権を得ています。
山本議員はそれら、地方紙の販売組合から献金を受け、新聞販売の前近代性を助長しているのです。
山本議員は全国紙・地方紙のお下劣さを助長し、利権を守るために献金を受け、政治活動で新聞販売の代理人のような働きをしているのですから、山本議員と上毛新聞社・販売組合は贈収賄関係と言えます。
田代裕治  11:05 11/20 2009
読売を筆頭に、違法・暴力・凶悪性犯罪まで起こす全国紙の新聞拡張・販売。全国紙は地方では嫌われていて、逆に地方紙が地域防衛軍のようなとらえられかたをしますが、これも問題で、地方紙は戦争中の一県一紙体制にされ、戦後もそのままとういだけです。再販価格維持制度・特殊指定適用の新聞の販売からの献金は、贈収賄と言えるでしょう。
@  05:19 11/20 2009
お金集めるのがうまい。政治家としては有能だが脇が甘い。インターネットに進出しなかったのが運のつきだ。
嘘つき 一太  02:07 11/20 2009
自民党の顔としてマスゴミに時々でておりますが国民を騙すのが得意技で不安を煽り、クリーンなイメージをマスゴミに流して頂き如何に騙す事だけ考え、新聞社の押し紙、提灯記事などは目をつぶりまくる。実家の新聞店には当然押し紙あると思います。新聞社の為にヨイショ。無かったら・・・当然あるはず