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【社会】

走って充電、一石二鳥 地中の電線から高周波

2009年11月20日 朝刊

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 道路を走りながら電気自動車に充電することが可能になるシステムを龍谷大理工学部の粟井郁雄教授(マイクロ波工学)が考案し、19日発表した。

 システムはまず、道路の下に電線を敷設し、常時高周波を流す。電気自動車の底にも電線を付け、道路側の電線から出る電磁波を自動車の電線が受ける。この結果、道路側の高周波が自動車側に移り直流の電力に変換され、自動車を充電することが可能になるという。

 粟井教授は自動車の小型模型を使って実験。模型車に載せた発光ダイオード(LED)を点灯させることに成功した。電磁波の人体の影響については「実用的なレベルでは問題はない」としている。

 粟井教授は「将来は電線の入った道路を走行することで、充電なしで電気自動車の走行が可能になるほか、架線のない電車の実現などが期待できる」と話している。

 

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