当協会では、無線LANのセキュリティを講じることは、パソコンを正しく使うために重要であり、これをユーザにご理解いただくようPRするのはメーカの責任であると認識しております。
　このため、当協会パーソナルコンピュータ事業委員会（委員長＝片山　徹・日本電気株式会社　執行役員常務）では、監督官庁である経済産業省とも相談し、昨年8月に「無線LANのセキュリティ」に関するガイドラインを発行して、パソコンメーカ及びネットワーク機器メーカを通じてパソコン利用者の方々に注意を喚起すると共に、セキュリティの重要性を再確認し、速やかにセキュリティ対策を講じるよう要請してきました。
　しかし、無線LANのセキュリティ機能の設定を行わないまま使用したために、通信の内容を盗み見られたり、自分のパソコンに他人が侵入したりすることが、依然として続いているため、当協会パーソナルコンピュータ事業委員会では、無線LANのセキュリティ対策の向上が不可欠であると考え、昨年発行した「無線LANセキュリティ」を細部に亘って見直し、内容を充実させたガイドラインの改訂版を作成、発行しました。

　改訂版に盛り込んだ主要なポイントは次の通りです。

• メーカ各社に対し用語の統一へ向けたガイドを示したこと
• 簡単・確実にセキュリティ設定が行えるよう、メーカとしての対応を明記したこと

　ガイドラインは、当協会の下記Webサイトで本日から公表すると共に、関連メーカに対して、ガイドラインに即して利用者の方々へ注意を喚起するよう要請いたしました。また、当協会に非加盟のパソコンメーカにも同様の対応をするよう要請する他、当協会よりプロバイダ及び販売店等の関連業界団体にも協力を要請する予定です。
　なお、今後、マニュアルの改善やセキュリティを簡単に設定できるよう改善するなど、引き続きセキュリティ対策の向上について業界で検討していく方針です。