あくなき親心　亀田史郎氏、WBAに再戦直訴

　ボクシングの亀田兄弟の父・史郎氏（44）が、17日に行われるWBA総会に出席する。亀田大毅（20）＝亀田ジム＝とWBA王者のデンカオセーン（33）＝タイ＝の再戦を求める意向という。

　大毅は10月の対戦で0−2の判定負け。健闘はしたものの判定は妥当とみられた。大毅自身も「負けは負け」と潔かったが、史郎氏は違った。試合翌日にはジムとして、再戦を求める書面とビデオをWBAに送っていたといわれている。

　自身のブログでも試合直後、「これからこの悔しさを思って日々練習するしかありません」と大毅にエールを送る一方で、「必ずかたきは取らな収まりつきません」とリベンジを誓っている。

　その後、デンカオセーン側は協栄ジムと契約を交わし、元WBA世界フライ級王者・坂田健史との対戦を内定したと言われている。史郎氏は亀田ジムの五十嵐紀行会長とともに総会の行われるコロンビアへ出向く。

　ネット上では、史郎氏に対して「モンスターペアレント」や「息子の頑張りを親が台無しに」と批判的な見方があるが、「なんにしてもボクシングへの情熱がすごい」との声も。

　親心も過ぎては子の成長を妨げるが、大毅自身はリング外の騒動をよそに、「結局、勝負は勝たなイカン」と意欲に燃えている。（編集担当：大黒一生・山田武志）

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